May 2, 2016

犬同士が同じ空間をシェアするときのリードの存在

先日、大きな公園を
うちのイヌと
お友達ワンコたちとで一緒に歩きました。

匂いを嗅ぐ
ちょっと慌てる
逃げる
落ち着く
はしゃぐ
落ち着く
走る
怒られる
ちょっと距離をとる
落ち着く

うちのイヌ、ひなたは
初対面のワンコや
2頭引きのワンコに
一度ぐっと緊張する傾向があるのですが

距離をとる余裕があることを知っていれば
徐々に落ち着くことができます。
距離をとることができるから
距離が縮まります

相手から「離れることができること」
を犬自身が知っているかそうでないか
は苦手克服への大きな要素になります。

これは、自転車に興奮するワンコや、子どもが苦手なワンコにも共通するかもしれません。

苦手なものがある時
飼い主は決して嫌がる犬に対して
無理やり近づけたりしているわけではないから
「変なことを言うな~」と思われるかもしれません。

ですが
リードが犬の動きを妨げてしまっている状況は
飼い主が思う以上に多くあります。

例えば
  • 仔犬の時に首輪をつけたら嫌がって咬もうとした…
  • 首輪にリードを付けた→つけるまで大騒動だった…
  • リードをつけた途端歩かなくなった
  • リードの端っこまで行った後、首がぐえ~っとなっているのに、ぐいぐい引っ張り続ける
  • 座りこんだまま、歩かない、リードを引いたら余計踏ん張った…
のような状況が
仔犬のころあったことは(又はいまもあるワンコは)いませんか?

これは「走性」と呼ばれる性質で
その中でも「負の走性」と呼ばれる、『刺激に対して離れようとする動き』です。

※参照「オックスフォード動物行動事典」
我儘なのではなくて、反射的な行動、例えば、暗いところで急にあかりが点けば瞳孔が開いてしまうのに近い反応です。 
引っ張りで悩まれている飼い主さんの多くは
「引っ張ったからいいことがある→だから引っ張る」
という学習による行動では説明がつかない・・・
と気が付かれている方も多いのではと思います。

そんな時は
犬はもともと
リードで行動を制限されることが苦手で
そのコのペースで馴れる場が必要であることを、再確認してみましょう。

引っ張りが
首輪やハーネスにかかる圧力に対しての「負の走性」であり
単に「頑固だから」ではないのだと理解しやすくなります。

細かいルールよりも、シンプルに説明すると、こう!

1.リードを持ち替える。
2.リードは止めるけれど、引っ張らない。

考えすぎると肩に力が入ってしまうなぁと思われる方は
あまり考えすぎずに(笑)
犬も人も一緒にゆっくり馴れていく場を作っていきたいと思います。