愛犬に「マテ」を教えたい状況って
安全のため
が一番ですね。
玄関から飛び出して、交通事故・・・
車から飛び出した後に、よその人に飛びついて怪我をさせてしまった・・・
そんな危険な状況を作らないための、しつけ。
安全のため、はもちろん本当に大切です。
さて、そのトレーニング(しつけ)が
すっとワンコの生活習慣として定着するか
いつまでたってもママがリードをぎちぎちにもっていないと飛び出しそう・・・
にあるかは、ワンコの視点から見てみると分かることがあります。
「ご飯」のマテは得意なワンコが多いと思います。
※食べ物に執着して興奮してしまうワンコはこの限りではありません。
これは、愛犬から見て、
「待つ(一旦止まる)」という行動が、「嬉しいこと!!」との因果関係が分かり易くつながっているからです。
「マテ」を命令の言葉と捉えずに
「止まる」という生活習慣に置き換えてみると、少し分かり易くなります。
一旦止まる⇒嬉しいごはん
つまり、「止まる」という行動に、対して「嬉しい」結果が伴います。
ご飯以外の例をあげると・・・
玄関から出る前に「止まる」場合
一旦止まる⇒お散歩への楽しい時間
車に乗る前に「止まる」
一旦止まる⇒嬉しいお出かけだ!
車から降りる前に「止まる」
一旦止まる⇒車から降りたら、楽しい海だ!
大好きなお姉ちゃんのお部屋に入る前に「止まる」
一旦落ち着いて止まる⇒お姉ちゃんの部屋は楽しい事がいっぱい♪
公園に入る前に「止まる」
一旦落ち着いて止まる⇒公園は、大好きなお友達に会える場所だね
ドッグランに入る前の「止まる」
一旦止まる⇒走ってもいい場所についた~!
これらは、おやつや食べ物じゃないものが「ご褒美」となって、
「一旦止まる」という行動を定着させていきます。
食べ物以外の物を「待つ」ということに関して
「うちの子は興奮しすぎてできません・・・」
と感じる場面もあるかもしれません。
確かに、興奮しすぎている状態の時に「我慢しなさい!」とマテをさせようとすれば、失敗しちゃいます。
ですが、
ワンコが興奮して
「今は行かないともらえない!今止まっていたら、もらえないんだ!!」
と焦った状態で
嬉しいことが起こることは、ワンちゃん自身にとっても、あまりいい環境ではないんです。
「一旦止まる」の習慣には
姿勢保持の練習(同じ姿勢で留まる⇒ママの合図で動く)が役立つこともあれば、
ママさんのひと工夫がきっかけで、因果関係の繋がりが、ワンコに伝わることもあります。
慌てなくても大丈夫
そんなメッセージを伝えるための、「マテ」の練習ができるいいなぁと思います。
二月前にレッスンを始めた飼い主さんから
「最近一日の過ごし方で、落ち着く時間が増えてきた気がします」
と聞いて、このコラムを書きたいなと思いつきました。
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ところで、先日あった嬉しかったこと!
お友達のお家におじゃました時
「冷たい飲み物どうぞ~」
と出してもらったグラスに
透明な大きな氷と紅茶が入っていました。
透明の氷に、ついテンションがあがり、
(何やら、喫茶店みたいだぞ!)
と、はしゃいでしまった、トレーナーの馬場でした。