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2014年9月16日

ワンコの寝室

クレートトレーニング
ハウストレーニング

という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

これは、家庭犬のためのしつけで

とてもシンプルに説明すると

愛犬にとって「落ち着ける個室」を用意すること

身体を落ち着いて休めることができる場所があること
は、ワンコにとって、とても大切な事です。

動物のことを語る時に、擬人化することは本当はよくないのですが
私たち人間も、リビングのソファよりも、自分の寝室のベッドでの方が熟睡できます。

さて
ペットショップでそう説明を受けて
クレートや、キャリーケースを購入したのに

いざ使おうとすると
愛犬の反応が

「クレートに入るのは嫌!」
と入りたがらなかったり・・・(もしくは、以前は平気だったのに、嫌がるようになったり)

「クレートは閉じ込められる場所!」
と吠えて騒いだり・・・・

なんてこともあるかもしれません。



今日は、その、クレートの「扉」について、書いていきたいと思うのですが
その前に1つクイズです。


1.『犬はもともと狭いところが落ち着く』だからクレートが必要

2.『犬は閉じ込められるのは嫌い』だからクレートは必要ない

どちらの説明が正解だと思いますか?











どちらも『カッコ内』のみ、正解です。(いつもひっかけ問題みたいでゴメンナサイ!)

ワンコが
来客時にも落ち着けて
夜熟睡する場所が確保できて
お留守番時の物音にも動揺せずにいられるのなら

クレートはあってもなくても、もしかするといいのかもしれません。

また、2の『閉じ込められるのは嫌』というのは、もっともです。

ですが
クレートの扉は

ワンコにとって
「閉じ込められる嫌なもの」
ではなく

「扉が閉まってて安心」
と感じるもの

なんです。



扉は閉まるのに、閉じ込めてはいない
ちょっと謎かけみたいに聞こえますね。


クレートトレーニングに限らず、

愛犬のトレーニングで一番大事なコンセプトは

愛犬を不安にさせないこと
自信をつけること

「大丈夫だった♪」経験

です。

そのために
クレートトレーニングでは

①ワンコが自ら落ち着いて入るチャンスを作ること(押しこめられたり、逃げ込むのではなく)

②飼い主さんが側についている時に練習する

の2つのステップはとても大事です。



頑張り屋さんの飼い主さんは特にですが、
クレートの扉を閉めた後は

  • 大急ぎで家事をして出かける用事があったり
  • 仕事に集中しなければいけなかったり
  • 今すぐに動物病院に連れてでかけなければならなかったり

人間側のペースで(都合で)
トレーニングを進めたくなります。

もちろん、愛犬に100%合わせることは不可能かもしれませんが
愛犬が不安にならない「予行練習時間」
を設けてあげることは、できるはず。

ラッキーなことに
クレート練習は
ながら練習が可能な科目の1つです。(練習初めはちょっと難しいのですが)

私個人のお奨めは

クレートに愛犬が入った後
飼い主さんが、クレートの扉に背をくっつけながら読書!
「読書しながら」クレート練習です。

時折「ふ~ん」というちょっとすねた鼻声が聞こえることがあるのですが、しばらくすると寝息に変わる様子が聞こえてきたりします。

もし、他にいい「ながら練習」をお持ちの方がいらっしゃいましたら
ぜひぜひお知らせしてもらえたら、嬉しいです!