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2014年11月8日

「落ち着いていて『いいね!』」 と 「はしゃいでも『いいよ』」

犬にとって

落ち着くことと
はしゃぐことと

どちらの方が難しいでしょうか?

もともと持っている犬種の性質、個体の性格、生活スタイル
は「落ち着きやすさ」にもちろん関係してきますが

多くの犬の場合は「落ち着くこと」の方が難しい。

多くの時間を「ヒト」と一緒に過ごしてきた「イヌ」は、「ヒトがとる自然な行動」にたくさん影響をうけてきたんだと思います。

「ヒトがとる自然な行動」の1つとして
大きな音(例えば吠え声)
大きな動き(例えば飛び跳ねる動き)
には、目を向けます。

「愛犬のはしゃぐ行動」は

飼い主の目も
他人の目も
自然に惹きつけやすいのだと思います。

例えば
はしゃいでピョンピョン跳ねているワンコと
落ち着いて寝そべっているワンコと
では、おそらくはしゃいで、ピョンピョン跳ねているワンコの方が注目を浴びます。

もしも、このワンコが
注目を浴びたり、かまってもらうことが好きなら
ピョンピョン跳ねる行動は増えます。

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多くの飼い主さんが犬の学習理論についても勉強をされていて

「飛びついた後に撫でてもらうと、飛びつく癖がついてしまう」
(オペラント条件付け)

「落ち着いている状態を褒められると落ち着いている犬に育つ」
(古典的条件付け)

のことを知識として知っています。

ですが、それらの「セオリー」に納得しても

飛びついているのを無視しても、飛びつく癖はなくならない・・・
落ち着いているから褒めたら、はしゃいで飛びついてくる・・・

と首を傾げている方もいるかもしれません。

実は、落ち着いている状態を褒めるって、ちょっとだけコツがいるんです。

コツは、ワンコに、褒め言葉の意味を教えてあげること。
教えてあげたい意味は『今のいいね!』です。
これは、『いいよ』とは異なります。


別の言い方をするのなら

「はしゃいでいいよ」

以外の褒め言葉作りです。

日本語では「いいね」と「いいよ(~していいよ、の許可)」は音ではすごく似ているのですが
意味は異なりますよね。

ワンコに教えてあげたい褒め言葉も意味も、「いいね!」と「いいよ」は分けて欲しいんです。

その場に踏みとどまっていることが「いいね!」
ママの側に留まっていられることが「いいね!」
ママの動きに合わせて歩くことが「いいね!」

その「いいね!」がきちんと伝えてあげられると
何がよくて、何がよくないのか

お家のルールがワンコさんにぐっと伝わり易くなります。