では、怖がっているワンコは
- お散歩をやめたり
- 人と会うのをやめたり
- イヌと会うのをやめたり
ただし、ワンコが「できるかもしれないなぁ~」
と感じる苦手克服と
飼い主さんが「できてほしい!」
と感じる苦手克服には
若干の差があることがあります。
ちょっと些細な「怖い物」の例ですが
傘やゆらゆら動くものに「びくっ」と身をひそめ、後ずさるワンコさんのお話をします。
「傘をたくさん見たら、きっと馴れる・・・」という考えが当てはまるワンコもいれば
動く傘をたくさん見る事で、傘に余計に過剰に反応してギャンギャン吠えてしまうワンコもいます。
また、吠えないけれど
1年たっても2年たっても、極度にびくびくするというワンコもいるかもしれません。
そんな時は一旦
- 傘をさした人が多く通る時間のお散歩をさける
- 飼い主さんも傘ではなく、レインコートで歩く
などの、「怖い物を避ける」方法の方が、きっとうまくいきます。
ワンコがその時に「受け入れきれない」ことを無理に押し付けても
いい学習をすることは難しいからです。
ただし、ただ避けるだけでなく
ワンコが「受け入れられる」ことは何かを見つけてみることも、とても大切です。
ワンコが「受け入れられる」ことは何かを見つけてみることも、とても大切です。
さて、『この傘苦手克服プログラム』(相手が「傘」なのに大げさですが!)
一番最初のステップはなんでしょうか?
一番最初のステップはなんでしょうか?
ヒントは
「傘がその空間にあること」
に対しては受け入れてくれるワンコさんは多いです。
家にある干してある傘が
「動かないなら、怖くなかった」
という経験
または
「閉じてある傘なら、怖くなかった」
という経験
は目立たないけれど、大きな1歩です。
動かない傘=大丈夫
であれば
傘が開く音=大丈夫・・・かもしれない
傘が動く様子=大丈夫・・・かもしれない
と次に進むことができます。
『傘苦手克服プログラム』(・・・大げさですが!)では
この「大丈夫」の貯金を少しずつしていきます。
そして、この貯金は、単に、傘に対してだけでなく別のものに対しても自信をつける1歩になります。
ママの側でできた「苦手克服」はママに対する信頼感を育てるからです。
これは、苦手な犬、ヒトに対しての反応を変えていくための基盤にもなってきます。
イヌのトレーニングってなぜ行うのかの1つの大きな目的は
ワンコに自信をつけるための
「大丈夫」経験
「できたね」経験
を積むことでもあるんです。
これはパピートレーニングだけでなく
お散歩練習や
宅急便対策
に取り組んでいる飼い主さんたちも同じ気持ちで取り組んでいます。