トレーナーの馬場です。
ある日
柴犬さんのお散歩中のことです。
私たちの前方から走って来た女の子が
ふと走るのをやめて、なぜか姿勢を正して歩き始めました。
あれっ?
とちょっと不思議に思っていたのですが
女の子の方でも
私が連れていたワンコを見て
なにやら不思議そうな顔をしています。
ワンコも怖がっていないし
女の子も怖がっていないので
ちょっとしゃがんでおしゃべりタイム。
後から追いついたお母さんも
会話に加わりました。
その女の子の話によると
どうやら女の子の顔ににきびがあって
それを寝ている間に
引っ掻いてしまったとのこと。
言われてみれば
右ほおのやや上あたりに
赤い点があります。
そういえば・・・
と私も話しました。
私の方はにきびではないのですが
うっかり顔にひっかき傷を作ってしまい
おまけに小さなかさぶたが気になって引っ掻いてしまった跡が
あるんです。
どちらともなく
顔を見合わせて笑ってしまいました。
横で座っていたワンコは
足を崩し始めました。
珍しく小学生の側で時間を落ち着いて過ごしています。
あの女の子が意識して
走るのをやめたのかどうかはわからないけれど
きっと走るのをやめてくれたことは
ワンコと女の子の距離が縮まった1つのきっかけです。
苦手になってしまったものや
急に大興奮しちゃう・・・ものは
どんな子にも
なにかしらあるんではないかなぁと思います。
大きな音(ゴミ収集車?)
聞きなれない音(花火?救急車?)
走る動き(ジョギングの人?自転車?)
見慣れない物(傘?引越業者?)
こうした私たちの生活の中にあるもの全てを「無し!」にすることは決してできません。
ですが
愛犬の苦手克服に近づく
小さなきっかけは
意外に身の回りにも転がっているものかもしれません。