March 15, 2016

保護犬と子どもたち

今日は、アメリカの保護施設の取り組みの1つを紹介したいと思います。

アメリカのミズーリ州ヒューメイン・ソサイティ(Humane Society)では
シェルターに保護された犬たちによい里親が見つかりやすくなるためにと

【シェルター犬への絵本読み聞かせ会】
が開催されています。

読み間違えではありません。
犬たちのための、絵本の読み聞かせです。

プログラムに参加する
6歳から15歳子どもたちが
犬たちの部屋の前に座り、犬たちのために絵本を朗読します。


怖がりの犬にとっては

【子どもが】
・座って
・落ち着いた声で話し
・本の方を見ている

という状況と

同じ【子どもが】
・走り回っている
  または
・高く大きい声をあげる
  または
・自分の方をじーっと凝視している
  または
・3つすべて

という状況とでは、だいぶ異なります。
このプログラムは、
犬が子どもと落ち着いて「時間」と「空間」を共有する機会を作っています。

もちろん
保護された犬の中には
はしゃぎまわりたい元気いっぱいな犬もいます。
そうした犬にとっても、「落ち着いた行動」を学ぶ機会を作る手助けになります。

このプログラムの取り組みが

子どもが苦手な愛犬と暮らす飼い主さんにとって
すぐに解決に繋がる「方法」となるわけではありません。

ですが
おうちのワンコが苦手とする子どもの「動き」は
具体的に何だろうか?と考えてみるきっかけにはなるのではないでしょうか。

動画の最後に出てくる保護犬さんの
うとうとしたお顔が
見ているこちらまで
ほ~っとした気持にさせてくれます。

最後に
このプログラムは、子どもたちが朗読する経験に自信をつけることにも役立っています。
詳細はミズーリ州ヒューメイン・ソサイティのホームページをご覧くださいね。