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2015年12月23日

「いいよ」ってなんだろう?

トレーナーの馬場です。
お天気がいい日はトレーニング日和。
お天気が悪ければ、室内でできるトレーニングを頑張ります。

今日はちょっと真面目にトレーニングの話。
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「マテ(その場に止まる)」の練習をしている時
解除の「いいよ」という言葉をセットで教えています。

マテの練習の時の「いいよ」は
マテがおしまいですよ~と知らせる言葉です。

また
「いいよ」にはもっと広い意味もあって

犬が好きな活動
自然な活動へOKを出してあげる言葉
でもあります。
(ご家庭によって、合図は様々ですね。「よし」や「OK」を使う方もいると思います。)

例えば
ただ、くつろぐこと
お昼寝すること
鳥を追いかけること
匂い嗅ぎをすること
走ること
オモチャを取りに行くこと
ボールを追いかけること

これらの行動に戻ってOKという意味。

屋外など
状況がよみにくい環境の場合
「オイデ(ママの方へ行く)」
という分かり易い次の活動への指示があった方が
いい場合もありますが
「オイデ」以外の行動が「マテ」の後にあっていいんです。

そう考えると
「オイデ」のあとも「いいよ」が使えます!
(下の動画では、私は「いいよ」の代わりに「OK」を使っています)




「いいよ」が大事ですよ~とお伝えしている一番の理由は

家庭犬のトレーニングで教えることは
「ずっと集中していなさい」
ではないから。

これは、作業犬や、競技会に参加している犬も同じこと。
災害救助犬も麻薬犬も
作業中は作業に集中しますがきちんと休憩する時間をとりますね。


言い換えると
家庭犬にとって
生活の大部分は
自然な行動をとれること
大切です。

「いいよ」がたくさん言えるような環境を作って
「いいよ」がたくさん言えるようなトレーニングができると

イヌも、犬と一緒に暮らす人も
伸び伸びできるのではないかなぁと
感じています。