June 27, 2017

畑を見ていて思ったこと―その3

トレーナーの馬場です。
雨が降らない今年の梅雨。

畑が心配、畑が心配、と口にしつつも
あまり対策を講じられないまま。

ようやく重い腰をあげて、畑に足を運んでみました。
4月に元気よく芽を出したジャガイモは…

6月中の水不足のためか、葉が増えず茎も細い。
黄色っぽい葉でかろうじて光合成…。
どうやら今年のジャガイモ失敗です。

この畑は3年前に始めました。
畑のことを教えてくれた先輩が「失敗しても構わないからいろいろ挑戦してごらん」と言ってくれたことを覚えています。

そこで私は
不耕起の畑にしてみたり
刈り取った雑草を肥料替わりにしてみたり
EM菌と呼ばれる有用微生物を生ごみに混ぜて肥料にしたり
あえて水をあげないことで根を伸ばすようにしむけたり

と「自然農法」に近い形を試行錯誤していました。

1年目の畑では
パクチーと
ジャガイモが
収穫できて

2年目の畑では
モロッコインゲンと
玉ねぎと
サツマイモが
収穫できました。

ですが、3年目の畑では
何も収穫できない
ただの草ぼうぼうの畑になってしまうかもしれません。

私は今年、ジャガイモ以外に
サツマイモと
モロッコインゲンも
を育てようとしていました。

理由は単純に去年はモロッコインゲンがたくさん採れたから。
ですが、同じ土地でインゲンを育てると連作障害と呼ばれる問題が起きます。
作物の成長過程で土中の微量成分のバランスが崩れるため、続けて同じ作物を育てると必要な微量成分が足りず、作物の生育が悪くなってしまう問題です。

私は連作障害を知らなかったわけではなかったのですが、深く考えずに種を播きました。…そして結果、去年の3分の1サイズのミニインゲンが実りました。

雨が1週間以上降らない中、植え付けたサツマイモも全滅。
水やりに行かなかったのは大失敗でした。
周りの雑草は元気でも、まだ十分に根が張っていないサツマイモの苗は生き残ることはできませんでした。

去年は雑草にも負けないでしっかり実を実らせたのに…とぼやいてみても
なんの役にも立ちません。

今回の失敗に関して思うことは
「失敗してもいい」は決して「適当にやればいい」ではないなぁということ。
当たり前ですが、作物は
必要な水と
必要な栄養分と
必要な光がなければ育たない。

何もない畑の雑草を少しやけになりながらむしっていたら
1か月前に種を撒いたツルムラサキからは小さな芽が出ており
2ヶ月前に種イモを植えて、全く芽が出るそぶりを見せなかった里芋からは、青々とした新芽が(時期が大分ずれているのですが)生き残っているのを見つけました。

このツルムラサキと里芋
の成長を観察しながら
畑のことをもう少し真面目に勉強して取り組みたいと
思った休日の午後でした。

 2ヶ月越しのサツマイモ  1ヶ月越しのツルムラサキ