March 22, 2013

嫌なことをするためのおやつ?

おはようございます。トレーナーの馬場です。


「嫌なこと」と「おやつ」の関係
について、少し整理したくて、文章にしてみました。

ワンコが苦手になりそうなこと、ワンコにとって難しい科目には、何か「ワンコが嬉しい!」と思ってくれるおやつを使ったトレーニングはとても効果的です。

ただ・・・

「嫌なこと」「我慢」だけのために使われるおやつだとしたら、なんだか楽しそうじゃありませんね。
私自身も―ちょっと変な例えですが―すごく嫌いな、ナメクジを手に載せられてチョコレートをもらっても「嫌は嫌!!!」と思います。


ワンコのトレーニングを例にすると、同じようにケージであげるおやつでも

<ケース1> ケージ内のおやつ⇒ワンコはおやつを食べて慌てて飛び出してくる
<ケース2> ケージ内のおやつ⇒ワンコはおやつをゆっくり食べて、そのまま出てこず待っている

の2つを見ると、ワンコから見る「おやつ」に対しての意識が、異なることは明らかです。

①だと「おやつ」はなんだか仕掛けられた罠!みたいなもので
②だと「おやつ」はおそらくワンコにとって、期待したいもの~嬉しいもの

になります。


トレーニングはワンコの「落ち着いていられる範囲を広げてあげる」ためにしていきたいので、何よりも大切なのはワンコの状態を観て、理解してあげること。

①のおやつ(罠みたいなもの)を繰り返しあげていても、当然ながらいい結果にはなかなか結びつきません。



ケージでも落ち着いてくれたらなぁ・・・
ブラッシングにも大騒ぎしないでほしい・・・
早くヒトに馴れてほしいのに・・・

そんな時、つい「早く結果が見たい」と思いがちですが、その結果へと近づくための過程もとても大切なんです。

できないからあきらめてしまう
でも
できないから無理やりやっちゃう
でもなく

ワンコができる「範囲」を見つけてあげる。

おやつは「だますため」じゃなく「楽しい時間」に使えると、お互い嬉しいですよ!