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2013年10月21日

3 × 2=6つのパターン

数学の・・・「組み合わせ」の公式を、ぼんやり思い出しながら、今日のコラムを書いています、トレーナーの馬場です。
 
 

座る・立つ・伏せる
 
これらは、どれもワンコが自然にとる姿勢です。

この中で
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●立った姿勢⇒オスワリ

●座った姿勢⇒フセ

この2パターンで動くことは、得意なワンコが多いと思うのですが

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●座った姿勢⇒立った姿勢

●伏せた姿勢⇒立った姿勢

●立った姿勢⇒フセ

●伏せた姿勢⇒オスワリ
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の4パターンで、姿勢を変えることを、「ママの合図で」できるワンコは多くはないのではないかな・・・と思います。

ワンコのタイミングでは、どのパターンも、やっているはず。
ですが、ママのタイミングで・・・と考えると、上記の2パターンが多いです。

この、追加の4パターンの練習・・・家庭犬に必ず必要なのか・・・と言われると少し迷います。できればいいし、できなくてもそれはそれでいいかもしれない。

ですが、6パターンあると

少し怖がりのワンコさんや
ちょっぴり興奮しやすいワンコさんにとっては

ママがわかりやすく教えてくれる「選択肢」が増えることにつながります。



また、先日のクラスに参加していただいた飼い主さんから
「コマンドが聞ける時と、聞けないときがあることが気がかりで・・・」
 

とご質問を頂いたのですが、6つのパターン練習はその課題にもちょっぴり関わっています。

1つのパターンだけ(たとえば「立った姿勢⇒オスワリ」のみ)で練習すると、「状況」に応じてだけ座ってしまう、という可能性もあます。

おやつを持った時だけ座る・・・
ごはんの前だけ座る・・・

というのは、ワンコは、「ママの合図」を頼りにしているというよりも、「目の前に見えている状況」を頼りにして動いているせいかもしれません。

パターンが6つになると、ワンコの
「この状況の時はこれしかない!!!」
という思い込みを、崩してあげる練習の1つになるのではないかな、と思います。

オスワリ・フセ・タッテの3つの姿勢×2=6
6つのバリエーションの練習、試してみるのはいかがでしょうか?