作業犬が、ハンドラーに、見つけた原臭(隠れているヒトの匂い)を知らせる様子。
講師のアンディ先生が作業の様子を見守っています。
この作業犬は一旦違う場所の匂いを確認した後、再度匂いの強い原臭がある場所へと戻りました。
瓦礫での捜索練習の様子。作業犬は一瞬ハンドラーの方を確認しましたが、また捜索に戻ります。
家庭犬のトレーニングでは、イヌが不安な時に飼い主(=ハンドラー)の方を確認する習慣が大事だと思います。ですが、作業犬は、ハンドラーの方へ意識を戻せることが前提にあるからこそ、さらに「自主的に仕事」をすることが求められています。
講師のマーシャ先生と、アンディ先生がトレーニング開始前に
「作業犬にあまり指示を出しすぎないように」
おっしゃっていたのが、印象的でした。
作業犬が
「ハンドラーの指示を聞くこと」
を意識しすぎると、逆に
「匂いを嗅ぐ」
という作業に集中できなくなってしまうからです。
「指示を出さない」というのは、訓練のレベルや状況にもよるのかなぁと思います。
例えば
探索エリアから大きく外れてしまった場合は呼び戻し、再度捜索エリアへ送り出す指示を出していました。
また、原臭を見つけ出しても、その後の行動(吠えてハンドラーに知らせる行動)につながらないような場合には、ハンドラーが手助けをしていました。
指示を出して、作業犬の仕事を手助けするタイミング
犬自身の意欲に任せるタイミング
を見極めることが、大切なんだ・・・と見学していて感じました。
嬉しそうに動く作業犬たちの様子に、見ている私までワクワクしました。