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2014年5月15日

ブックバディズー猫に読む本

おはようございます。イヌのトレーナーの馬場です。

今朝は、イヌではなく、猫の話です。

ブックバディズ(読書仲間)というプログラムが、アメリカのペンシルべニアのアニマルシェルター(犬猫の保護施設)にあります。

6歳~13歳の子供たちが、シェルターに保護された猫に、本の音読をして聞かせる
というプログラムです。


ことの始まりは、ひとりの男の子が、教室での音読がうまくできずにいたことでした。

家族の前で読むのも恥ずかしい・・・
ひとりで練習するのも気が引ける・・・
教室で同級生の前で読むなんて顔から火が出ちゃう・・・!

そんな男の子を見て、母親のクリスティさんが考えたのが、
彼女の勤務先のシェルターでの
「保護された猫に読み聞かせ」プログラム
でした。

プログラムに参加する猫たちは、人懐っこく、子供たちの側にいることが好きな子たちです。

本を覗き込んだり
膝にのったり
ふら~っと離れてはまた戻ってきたり
少し離れた所でくつろいで寝転んだり

そんなくつろいだ様子の猫たちの前で、本を音読をする子供たちは、次第に「声を出して本を読む」ことに対しての自信をつけていきます。
少しずつ、教室で同級生の前で読むこともできるようになってきます。

クリスティさんの息子さんだけでなく、たくさんの子供たちがこのプログラムを通して
自分自身に対しての自信をつけ
また、学習意欲も高めているそうです。


さて、このプログラムは、猫たちと子供にすべてを任せているわけではもちろんありません。
シェルターのスタッフが参加する猫たちの適正や、健康状態のチェックをします。

また、必ず保護者が同伴することで
子供たちと猫たちの双方がいい時間を過ごせているように、目を配っています。


動物と
人の
双方にとってリラックスできる空間を目指していく。


この当たり前だけれど、一番大事なことは、普段の愛犬、家族との生活とも同じことが言えるんだと思います。

特別なプログラムではなくても、毎日愛犬が
お散歩バディ
ジョギングバディ
編み物バディ
映画バディ
ドライブバディ

になってくれる生活は、すてきですね。

実は、昨日嬉しいことがありました。
以前個別レッスンにお伺いしていたお家のワンコの
1歳のお誕生日祝いの様子を写真とお手紙をいただいたんです。

お散歩がちょっぴり苦手だった小さなプードルの女の子が
「いつの間にかお散歩大好きなお散歩バディになってくれました~!」と書かれたカードを見ていて、懐かしくも嬉しく思いました。