「マテ」という家庭犬が覚えてほしい行動について
のコラムです。
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家庭犬のトレーニングで最終的に目指したいのは
「どんなコマンドでも必ず聞くこと!」
「常にもママを見つめてる!」
ではなくて
「うちのコ、少々のことには動じないでよく寝ているなぁ」
「指示を出さなくても、自然に待てるようになったね」
なのではないかなぁと思います。
例えば
おやつを持った時飛びつかないために「オスワリ」や「マテ」はいい習慣です。
大好きなオモチャや
大好きなボールに対しても同じことが言えます。
でも、せっかくなら
「オスワリ」や「マテ」の指示がなくても
飛びついたり、慌てたりしなければ一番いいわけです。
なので
パピークラスで
「オスワリ」と「マテ2秒」をマスターしたワンコには
ちょっぴり異なるタイプのトレーニングをお奨めしています。
それが
「指示を出さない」トレーニングです。
指示を出さない場合も
愛犬がとる行動は幾分か予測がつくのではと思います。
なぜかと言うと
ワンコは
今まで「試してみてうまくいった(いいことが起きた!)」を必ず試すからです。
さて予測してみましょう!
①おやつの袋をがさがささせる・・・この状況なら飛びつくぞ!
②おやつを袋から出す・・・この時も飛びつくかな。
②おやつを袋から出す・・・この時も飛びつくかな。
③おやつを見せる・・・この状況ならオスワリするかな~
④おやつを見せたけどあげなかったら・・・オスワリしたあと飛びつくかも
⑤おやつをゆっくりあげようとしたら・・・飛びつくときが多いなぁ
④おやつを見せたけどあげなかったら・・・オスワリしたあと飛びつくかも
⑤おやつをゆっくりあげようとしたら・・・飛びつくときが多いなぁ
指示を出さないなら
飛びつく状況では必ず飛びつくし
飛びつかない状況でだけオスワリするだけでは?
という疑問はごもっとも!です。
ですが
この「飛びつかない状況」から
「飛びつく状況」の
ギャップを埋めていくことができます。
つまり、飛びつく状況を、飛びつかない形へと変えていきます。
ただし、そのギャップを一度で埋めるのではなく
隙間を少しずつ埋めていきます。
そのためには、ワンコの動きを読み取る飼い主さんの目と
いいフィードバックを返す準備が必要になりますが
特別なスキルはいりません。
言葉にすると少し分かりにくいのですが
・飛びつかなかったら=褒めてもらえる
・飛びついたら=褒めてもらえない
という状況を「指示語なし」で作る作業になります。
「指示を出さない」トレーニングがなぜ必要かと言うと
愛犬が指示待ちばかりでは
対応できない場面が出てくるからです。
普段の生活において
すべての刺激に対して
飼い主さんが「マテ」「マテ!」「マテだよっ!」と
言うことはなかなかできないし
言う方も疲れてしまいます。
また、愛犬の方も
指示に集中し続けているより
その環境では
「待つものだ」
「待っていて大丈夫」
とリラックスできた方が
楽に生活ができます。
もちろん
必要な時には指示を出したり手助けは必要です。
例えば
横断歩道の向こうに大好きな人がいる
「マテ」の指示を出さばちゃんと止まれる
「マテ」の指示をださなければ、止まるかどうかはわからない・・・
そんな状況では、指示を出して下さいね。
指示を出さない練習は
安全に
楽しくできる工夫をこらしながら
やっていきましょう。