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2015年10月8日

齧った!追いかけた!

トレーナーの馬場です。
これは、私自身の失敗談です。
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うちのイヌにスリッパを齧られました・・・。
新品のスリッパでした・・・。

私は思わず
「あ~ダメっ!」と高い声を出して
追いかけました。

うちのイヌはとても嬉しそうにこっちを見て
プレイバウ(おじぎしてるような姿勢)を見せました。
遊ぶ気満々です。

はっと我に返って
追いかけるのをやめました・・・。
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先日、5ヶ月の仔犬の飼い主さんに
「うちのコはい~っぱいイタズラします。先生は叱る時はどう叱っているんですか」
と質問されました。

私は
「できる限り叱る状況を作らないようにしています。」
と答えました。

例えば
ヒールの靴やおしゃれな靴、サンダル、スリッパは靴箱にしまっています。
最近齧らなくなった、スニーカー、長靴は置くようにしています。

でも実は、その話には続きがあって
私も、完璧に片づけられるわけではなくて失敗もあるんです。

そして、恥ずかしながら
叱るのもあまり上手ではありません。

上記の場面の
「あ~ダメっ!」
は全く叱ってることにはならないのは
きっと多くの方がお気づきのハズです。

「叱りたい!」と感情的に思う時
反射的に出る言葉は高い声なのかもしれません。

この「感情的」って
イヌを叱る時にはあまり役に立たない・・・むしろ邪魔になります。

さて叱る時
イヌにどうして欲しいかと冷静に考えると

①まずは、イヌがその行動を「止める」こと
②それから、次に同じ状況になった時に「再発を減らす」こと
の2つ目的があります。

その両方の目的をかなえるためには
イヌを叱る時には「冷静に」「慌てない」

「遊んでもらえるの?」と誤解しちゃうコの場合は
そうではないことも伝えなければいけません。
どうやったら、一番落ち着いてくれるでしょうか?

「持っている物を取られたくない」と過剰に興奮してしまうコの場合も
そうではないことを伝えなければいけません。
どうやったら、落ち着いて物を放すことができるでしょうか?

そうしてみていくと
叱ることよりも
普段の生活の習慣や
環境の方が大事な場面も多く思えます。

とはいえ
・・・そろそろ
スリッパを置いても齧られない
そんな状況になっていられるように
私も「叱る技術」
に、取り組んでいかなければなりません(汗)。