トレーナーの馬場です。
暑さバテのせいか
最近、1冊の本を読むのが「ちょっと億劫・・・」と感じて
短編集や
エッセイ集を選んで読んでいることに
ふと気が付きました。
犬の行動学を勉強する時だって
短編集を使ってもよいなぁと思い
手に取った本が面白かったので紹介したいと思います。
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「犬と人の生物学」
スタンレー・コレン(著) 三木直子(訳)
2014年(出版) 築地書館
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71の「犬について」の話が掲載されていて、どれから読んでも読みやすい。
行動について科学的観点から述べたものから
私たち人間が思いこんでいる迷信まで
様々な角度で見る「犬」はなんだか
不思議ないきものだと改めて考えてしまいます。
まとめて読んでもよいのですが、ここは
1日1話ずつ、のんびり読むことをお奨めします。
私は個人的に翻訳書は、時として「少し読みずらい・・・」
と思うことがあるのですが
この本は全体的に読みやすいと感じました。
ただ、犬の学習の理論について書かれている『どのように学ぶのか』の章だけは
専門用語が多い分少しだけわかりづらい言い回しもあり。
一方で『コミュニケーション』についての章は
すべての犬の飼い主が通す価値あり!
吠え声やしっぽの振り方をいくつもに分類できると、犬と接する時にとても役立つと思います。
犬の行動についての科学的見解やトレーニングの手法などは
20年前、10年前とで変化してきています。
この書籍にある見解ももしかしたら10年後は違ったものになっているかもしれませんが、それでも一度「こういう考え方もあるものだ」と知ってみることは、決して悪くはないと思いますよ。