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2020年6月30日

お笑い芸人の話をしていたら犬が落ち着いたはなし

トレーニングってハマると面白い。
犬にとっても。
ヒトにとっても。

できなかったことができることが面白いのかなと思います。

ヒトは犬に対して
『もう少しでできる…!がんばれ!』
と応援の気持ちで見守っています。

ところが、そのヒトの熱意は
時として、犬に対して伝わる時、違う風に伝わります。
なんていうか…【プレッシャー】という言葉が当てはまりそう。
犬がどうにも、いつもと違って動きが悪くなる場面を、ふと思い出した方もいるのではないでしょうか。

レッスンの場ではそんな緊張をリセットするのは
本来、トレーナーの私の役割のはずなのですが
時折、飼い主さんの機転に助けられたりします。

少し前の訪問レッスンのことです。
お家でもできるゲームの1つとして、【足くぐり練習】を始めて、3分。
ワンコの動きが著しく悪くなってきました。

…1歩1歩の動きが異様にゆっくり。
…こちらを見ない。見てもすぐに目をそらす。
…練習のスタート地点から、10センチ、20センチと離れて行く…。

「…ちょっとだけ、休憩しましょう」
と口にしたとき、私はどう気持ちのリセットしたらよいか
困惑していました。

そんな私の焦った気持ちをリセットしてくれたのは
他ならぬワンコの飼い主さんでした。

----------------
「うち、家族でよくお笑い番組を見るんですよ。
最近の一番のお奨めはリンゴちゃんなんですが、知ってますか?」

「お笑いは私も好きですが、リンゴちゃんは初めて聞きます。
コントですか?漫才ですか?」

「動画見てみます?」

そうして、私は
高くて可愛らしい声で話す女装したタレントさんが
野太い声で海援隊の歌を熱唱するさまを見て、思わず画面をじっと見ました。
「…すごい…」
-----------------

飼い主さんも、私も
ちょっぴりトレーニングのことを忘れて談笑していました。
そうこうするうちに
ワンコは飼い主さんの横に敷いてあったマットにちょこんと座り直しました。

ヒトの目線が犬の行動に与える影響力って
多分、私たちが認識するよりもずっと大きいんです。

臭気追跡を行う作業犬のトレーニングにおいても、ヒトの目線によって犬の行動が左右された、言い換えると、作業を失敗した例は見られます。

アメリカの遺体捜索作業を手助けする作業犬についての著書で、カット・ワレンは訓練中のジャーマン・シェパードのソロの行動を、その例に挙げています。ソロは、特定の臭気の元にたどり着くと、オスワリをしてハンドラーに知らせるように訓練されていますが、ある訓練の日、原臭ではない場所で「偽の合図」を出します。
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ソロは首をひねり、宙返りするように飛び上がると、ゴミ箱の方に舞い戻ってきた。鼻をひくひく動かし、匂いを特定しようとしているようだ。おなじみの手順だ。私はソロに歩み寄って立ち止まると、ほれぼれと眺めた。ソロは私の目を見つめ、私はそこに立ったまま、ばかみたいにその目を見つめ返した。するとソロがいつもの座り込む合図の姿勢になり、うれしそうに私を見上げた。なんだか妙だ。
…それは私の過ちだった。誤ったタイミングで歩調をゆるめ、ソロを見つめてしまったことで、偽の合図を引き出してしまったのだ。無意識のうちにとはいえ、本来はすべきではないことをするよう、そそのかしたことになる。 
(カット・ワレン, p190)
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その後の訓練によって、ソロは、「人の視線に対する抵抗力(p193)」、つまりハンドラーや周りの人が彼の作業に注目している時にも、作業の集中を切らさない能力を培っていきます。

しかしながら、ソロのハンドラーのカット・ワレンは、特定の場所を捜索する時、ソロが遺体の痕跡などの臭気に集中できるよう、一緒に働く捜査官たちに少し離れた場所で待機してもらうよう、頼むこともあるそうです。

家庭犬のトレーニングにおいても、家族や来訪者の視線が
犬の特定の行動をうっかり引き出していたり、その行動を続けさせてしまっているようなことはあるのでしょう。私自身、相棒犬、そして他のワンコたちと向き合う時、自分の視線を意識している時と、無意識の視線があるなぁ…とその日のことを思い出しました。

隣で鼻をぴくぴく動かしながら昼寝をする相棒犬にふと目を向けると、白目をむいて寝ているのですが、仰向けです。「変な犬だ…」と独り言ちながら、私は再度机に向き直りました。

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参照
「死体捜索犬ソロが見た驚くべき世界」
カット・ワレン(著)
日向やよい  (訳)
出版社:エクスナレッジ
発行年:2014年5月
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2020年4月30日

「明日やるよ。すごくやるよ。」

非日常が1ヶ月半経ち、2ヶ月になり
当初は防災放送に「わぉーん・・・」と遠吠えしていた相棒犬は
片目だけ開けてから、再度寝るようになりました。
横向き寝ころんだ相棒犬は、頭がベッドからずり落ちています。

ただ、私自身は、大音量の10時の防災放送に馴れなくて、毎回頭を抱えます。
何かをやっていても
どんなに集中して組んでいても、どうも気がそぞろになります。

休みの日ならば
気分転換に本を読もうとするものの
難しい推理小説や長編ものだと、こちらも集中できず。

うーん…とうなった私はこう唱えます。
「明日やるよ。すごくやるよ」
3回こう唱えて、えいやっと足を投げ出して深呼吸。
肩を2回後ろに回して伸びをします。

「明日やるよ。すごくやるよ。」は絵本作家のヨシタケシンスケのエッセイにある言葉。
著者が言うように、自分を甘やかす時にすごくいい呪文です。
特に「すごくやるよ」の含みに、ちょっぴり気分が切り替わります。
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「思わずかんがえちゃう」
著者:ヨシタケシンスケ
出版:2019年
出版社:新潮社









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がんばれない時に、頑張ってみてもしんどい。
犬のトレーニングもさぼりながら
犬の勉強もさぼりながら
部屋の掃除もさぼって
庭の草むしりもさぼって

えーいと足を投げ出して
あまり頭を使わない本に手を伸ばします。
柴犬のイラストをぼんやり眺めて、時おり私は、にやりとします。

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「犬がうまれる」
著者:雲がうまれる
出版:2018年9月
出版社:ワニブックス






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空いた時間にずっと休んでいるわけにはいかない。
でも、休める時に、休むことも、大事なことなんだと
相棒犬に教わりながら今の時期を乗り切っていきたいと思います。

2018年7月19日

新しい「ことば」や「情報」がストンと理解できるとき

犬のトレーナーの馬場です。

犬のトレーニングに関して「学習理論」は
頭の片隅には置いておいた方が役立ちます。

私は、レッスンなどで飼い主さんにお渡ししている
ハンドアウトがいくつかあって
その1つは「学習理論」についてです。

例えば
「オペラント条件付け」
「関連付けの学習」
ということば。
雑誌やネットで見たから聞いたことはあるけど
あまりよくわからないと感じる飼い主さんはいませんか?

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「オペラント条件付け」は
犬が「ある行動」の直後に「物・こと」を得たり無くすることによる
「行動」に対しての「学習」

「関連付けの学習」は
犬が「ある状況」を直後の「物・こと」に結びつける
「周りにいる人やもの、状況」に対しての「学習」
※代わりに「古典的条件付け」ということばで表現されることもあります。
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もうこの数行を読んだだけで
「なんだかわからないことば…!嫌だなぁ」という
イメージが、絶対にある!と思います。

私は、お散歩トレや、個別レッスンで
できるだけ簡単な練習と組み合わせて説明していくようにしているですが、
どんなにシンプルにしてもややこしい部分であることには変わりなく。

1つ「ややこしい」があると
トレーニング自体がちとめんどくさいもの…
と感じさせていないか、レッスン後は
いつもちょっぴり不安です。

実のところ、私自身、
理論はあまり好きではありませんでした。

ある時
「関連付けの学習」と
「オペラント条件付け」
の違いにを説明しなければいけない場面があり
自分の理解不足を呪ってみたり
動物行動学に関する本を読もうとすると頭痛がしたりしていました。

私が犬のトレーニングや学習理論をきちんと学んだのはアメリカだったのですが
理論もわからなければ
英語もちんぷんかんぷんな状況。
(日本でも学べる場は現在いっぱいあります)

そんな中でも私が、学習理論を「わかる」ようになったのは
誰かから「教えてもらった」からではなく
私自身が動いたからではないかと思っています。

私は渡米直後から
しつけ方教室のアシスタントをしていました。

しつけ方教室のアシスタントとはいっても
最初の頃はできることは掃除ぐらい。
毎週水曜日は、無口に掃除ばかりしていました。

それでも、しつけ方教室の中で聞こえてくる英単語を書き留めては
「あのことばの意味は何だろう?」
「あの練習は、なんていう言葉で表現するんだろう」
と調べたい気持ちがいっぱいでした。

また、当時の私はしつけ方教室を教えているトレーナーさんと
どうしても話がしたかったのです。

飼い主さんに教えている時に何に重点を置くか興味があったし
怖がりのワンコさんの行動に対する疑問点もたくさんありました。
そして、トレーナーさんの「ことば」を知らない限りは質問することもできません。

そうして、自分で動くうちに知らない「ことば」に対する興味が出てきた。
それが私が学習理論を理解するようになった
足がかりになったのでは、と思います。

現在私は「ノーズワーク」という
犬の嗅覚を使う活動を勉強中です。
そして実際に犬が鼻を使って物を探す様子を見ているうちに
気づいたことがいくつか出てきました。

例えば、屋外で「ある物品(私は遊びの延長で、オモチャを使用)」を探す時
相棒犬は、直線で動くというより、どちらかというと、円を描くようにして捜索します。円を描きながら、時としてその物品の真横を通り過ぎて、スタート地点まで戻っています。

そのまま見守っていると、ちょっと違った円を描きながら再度物品の方向へ進みます。最終的に見つけると、タタタッと、足早になる模様です。

最初にこの様子を見た時
もしかして相棒犬は
鼻を使わずにやみくもに捜索している
つまり目を使って探しているのではないかと疑ったほどです。

そんな折、ふと手にした本に
その匂いや犬の嗅覚についての記述がを見つけました。

この本を、ノーズワークを学ぶ前に手にしていたら、
私は「嗅覚」についての章は
流し読みしていたかもしれません。

でも、今はじっくり読んじゃいます!
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においを追う時は、ジグザグに行ったり来たりしながら進んでいく。残された跡が発しているにおいの帯の、両端を見つけていくためだ。わからなくなると後ろを向き、目に見えない跡を逆戻りする。犬はこうして手掛かりをたどりながら、どの方向に進んで行くかも決めなければならない。その時、できる限り目で見えるヒントを利用するらしい。

屋外ではふつう、なんらかの風が吹いていて、犬のところまで匂いを運んでくれる。ところが、そよ風の運び方は予測が難しい。においは風上から風下に向かってまっすぐ進むように思えるかもしれないが、実際には、風下に進みながら横にも拡散し、発生源を頂点とする円錐形にひろがっていく。しかも、ある瞬間のにおいの広がり方を上から見ると、円錐というよりむしろ蛇行に近く、強くしっかりにおう場所と、弱くかすかな場所ができている。その原因は、風が吹く時に地面との摩擦によって生まれる渦だ。渦の直系は数メートルにもなることがあり、においを蛇行させる。もっと小さい渦は、蛇行の幅を広げるか、においを一か所に集中させる。(ジョン・ブラッドショー p289-291)
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どうやら
相棒犬は、きちんと鼻を使って捜索できているようです。

犬はどうやって嗅覚を使うのだろう?
そもそも、匂いはどのように広がるのだろう?

そんな「興味」がある時は
新しい情報も、ストンと理解できたりします。

本来なら「学習理論」についても
飼い主さんが「本当に知りたい」タイミングで
情報をお渡しできるのが一番。

だから、レッスンでお渡した
ハンドアウトはパーっと目を通した後は、一旦忘れても大丈夫。

ただ興味を持った時に、「もう一度見てみたい」と感じてもらえる
そんな資料を作れるよう私も日々精進したいと思います。

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【参考資料】
「犬はあなたをこう見ている
― 最新の動物行動学でわかる犬の心理」
ジョン・ブラッドショー 著
西田美緒子 訳
2012年出版
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2018年2月20日

嗅覚を通した学習

「ノーズワーク」という言葉を知ったのは
10年前。
まだ、私がアメリカにいたころでした。

私が勤めていた子犬のデイケアの会社に
いたトレーナーさんが
ノーズワークのクラスを教えていました。

その時は

なんだか専門的なトレーニングみたいだなぁ。
家庭犬のトレーニングとの接点ってあるのかな?

ぐらいにしか思わず
見学しても、いまいち理解できず
「何の役に立つんだろう?」と首を傾げていました。

今思えば
仔犬のデイケアの仕事と
聴導犬のトレーニングのアシスタントと
シニアドックのレスキューの給餌と散歩
で手一杯だった私は
何か新しいことを吸収する余裕がなかったのだと思います。

また、仕事に余裕ができてきてからも
私自身
ルールや細かい手順を
覚えていくのが苦手だったため
「ドッグスポーツ」と言われるものからは
遠ざかっていました。

そんな私が
今楽しいと思うドッグスポーツがあって
相棒犬のトレーニングにも
訪問レッスンにも
取り入れています。

それが「ノーズワーク」です。

犬が得意とする「鼻を使った作業」であるノーズワーク。
もしかすると、本や雑誌などで目にした方も多いかもしれません。
検索すれば、ノーズワークの動画もいくつも見つかるので
自主学習もきっと可能です。

ただ、始める前に少し注意点を抑えておくと
きっともっと楽しめます。
具体的には2点。
---------------
1.安全に行うこと
2.犬にとって「わかりやすい」レベルアップ(レベルダウン)を飼い主さんが知ること
-------------

1については、ここでは詳細を割愛しますが
トレーニング時の「安全性」は
なによりも大事な項目です。
もし、咬傷事故や拾い食い、逸走などの問題があるのであれば
トレーナーと一緒に行った方が楽しくできると思います。

では、あえてこのコラムでノーズワークを紹介した理由は
犬にとっての「わかりやすい」ことについてお話したかったからです。

犬にとって「わかりやすい」とは
人が「犬が自然にとる行動」をトレーニングの目標にすること

私が現在勉強中のノーズワークは
最初のステップでは「犬の自発性」に重きを置いています。

具体的に言うと
「食べ物を探す」行動からスタートします。
ただし「難しい(探しづらい)」場所には決して食べ物を隠しません。

・犬が見つけやすい場所
・犬が取りやすい場所
に食べ物を置くと
犬が「スムーズに見つけて、見つけたものを獲得する」
経験を積むことができます。

ここまで読んで
「簡単な作業でスキルが伸びるの?」
と疑問に思われた方もいるかもしれません。

もしくは
「食べ物を探す作業をしたら、食べ物に過剰に興奮するのでは?」
と心配される飼い主さんもいるかもしれません。

犬にとって
取りやすい場所にある食べ物は
犬は飛びついて取る必要がありません。

犬にとって
わかりやすい作業であれば
作業後に犬は落ち着きます。

難しい作業を「犬ががんばって」やると
一見作業に集中しているかのように見えることがありますが
犬にとって負担が大きいため
作業後に落ち着かない傾向があります。
ずっと食べ物を探し続けたり…
食べ物の気配に吠え続けたり…。

つまり
楽しいノーズワークをしていくためには
「犬にとって、どういう行動を自然か」
「どういう時楽しいのか」
「どういう時にイライラするのか」
を学んでいくことも大事です。

ノーズワークは段階的にレベルアップします。
フードを置く箱を活用し
レベルアップの手順が
「可視化」しやすい仕組みになっています。

「可視化」つまり「見える化」の役割は
トイレトレーニングをがんばった飼い主さんはご存知かもしれません。
実は「見えているもの」は、必ずしも「現状がわかること」ではありません。

トイレの失敗状況を例にすると
飼い主さんが「○○だからトイレを失敗する」と感じる時に
それが、必ずしも本当の原因ではないこともあります。
だから、対策を講じているはずなのに、なかなか失敗が減らない…。

そんな時は
シンプルに
・トイレした時間
・トイレした場所
だけを1週間キロクし、少し間をおいてそのキロクを見直してみて下さい。
「もしかすると、〇〇を変えたらうまくいくかもしれない!」
とうまくいくきっかけが見つかることが多々あります。

ただし、この「見える化」って実はちょっとめんどくさい。
(トイレのキロクも、最初やっぱりちょっとめんどくさいです)

話しをノーズワークに戻しましょう。
私はノーズワークのレベルアップの仕組みは
「犬にとって何がわかりやすいか」を「人に」わかりやすくするための
「見える化」なんじゃないかなと思っています。

10年以上ノーズワークを続けてこられたトレーナーさんたちが
作り上げてきた、すてきな仕組みです。

最後に余談ですが、ノーズワークと
脳と関わりも、少しおもしろい。

見て学んだこと
歩いて学んだこと
とは、ちょっと異なり
嗅覚を通して学んだことは匂いとセットになって「海馬に蓄積」されます。
ノーズワークの楽しかった体験は、記憶として鮮明に残りやすいそうですよ。

ちなみに、私は玉ねぎと卵のお味噌汁の香りがすると
祖父母の住んでいた京都の古い家を思い出して
ちょっとやさしい気持ちになります。

ノーズワーク後の相棒犬のすがた。
これは、落ち着いていると言えるのかな?
まぁ…うれしい時の表現ではあるんです。

参照文献:
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ざんねんな脳
ディーン・バーネット(著)
増子久美(訳)
青土社(出版)2017年
(p163-166)
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2017年7月18日

カメと犬

唐突ですが質問があります。
「カメ」と「いぬ」を間違えたことはありますか?

どう見ても混合しにくい単語です。
ですが戦前、「犬」は「カメ」だったようなのです。

幕末から明治にかけて、たくさんの外国語が入ってきた際
港で働く人たちは聞きなれない外国語の中から
「耳に残ったことば」を知っている言葉に置き換え
カタカナ表記で書き留めました。

「カメ」
はその1つです。
これは、アメリカ人が”Come Here!"(カムヒア=オイデ)と犬を呼んだのを
「カメや」
と捉えてしまい
「カメ」が「犬」を指す外国語として使われたのです。


参照:「NHKますます気になることば」 東京書籍 2009年

その時代の英語の教科書には面白い表記がいくつもあります。
「カメや」の他には「ハマチ」

これは”How much?”(ハゥマッチ=いくらですか?)
港で働く人ならではの単語のチョイスです。

どんなに英語に苦手意識がある人でも
「ハマチ」と「カメや」なら覚えられそうな
楽しそうな教科書です。

実は私は、以前英語にすごく苦手意識がありました。
間違った単語を言ったら恥ずかしい。
正しく発音できない。
そもそも頑張って発言しても相手に伝わらないから。


でも、発音以前にいろいろ考えすぎちゃって話せなかった。
例えば、海外のマーケットですごく可愛いお財布を見つけた時
これは、お財布だから”Purse(パース)” かしら?それとも”Wallet(ウォレット)"?
単数形するのかしら?
複数形が正しいの?
あーもうめんどくさい。
あれっ?そもそも値段はPrice(プライス)だから…なんて聞けばいいんだっけ?
もう買うのやめよっか…。

でも、英語をまったく知らない幼稚園生が
同じマーケットで
「ハ-マ-チ?」と言って、買いたいものを指さしたら
間違いなくコミュニケーションは成立します。

犬のしつけにも
これに近いものがある…と思うことがあります。

現代の犬のしつけは、
犬のボディランゲージを学んだり
犬の生態を学んだり
トレーニングの技術を学んだり
タイミングを捉えるための道具があったり
学習理論があったり

なんだか大変です。
(そうはいってもボディランゲージは
やっぱり大事なので、レッスンではちょくちょくお伝えしますが)

そこで提案です。
犬のしつけでこんがらがってきた時
一旦考えるのをやめてみましょう。
そして、安心できる場で、ワンコと遊ぶ時間を作ってみましょう。

私も商号を変えた方がよいかもしれません。
私の商号は「いぬとかんがえる」なんです。

犬と一緒に行うトレーニングで私が大事だ思うのは2つです。
「今できていること」と
「今できていることにちょっとプラスしたこと」

シンプルが一番!

2017年4月8日

言葉を定義するって難しい

犬のしつけとはまったく関係がないのですが
トレーナー馬場は、最近登山にはまっています。

山用語にも興味が出てきたころ
「山のことば辞典」という本を見つけました。
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「山のことば辞典」
豊田和弘(著)
河出書房新社
2014年出版
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登山関連の雑誌や本を見ていると「山行」という言葉がよく出てきます。
意味はなんてことはなく「山歩き」のことを指す言葉です。

ただし、私は「山行」が読めなくて「さんぎょう?」「三行?」と変換していくうちに何を書きたかったのか忘れてしまったことがあります。
「山行」は「さんこう」と読むことを、この辞典で初めて知りました。

この辞典の著者は学校の試験で「芥川龍之介」を「茶川龍之介」と書き間違えたことがあるそうです。
『芥川龍之介は「穂高岳(長野県の山)」のことを「穂高山」と呼び名を変えて文芸作品に登場させているのになぁ…』とひとりごちる(本ですが)物言いになんだか親近感を抱かせる辞典です。

辞典って、改めて考えるまでもなく「言葉の定義」を伝える役割のある本です。
犬に関する辞典ならば
言葉の説明をしますが、時として言葉とは状況を「問題かどうかの区分け」をするためのツールなのでは…と思います。

・この犬のこの行動が問題行動か正常な行動か?
・健康か病気を患っているか?
・肥満か健康体か?
・あの犬は可愛いか、ぶちゃかわか?
(最後のは悪ふざけです。ごめんなさい!)

言葉には境界線がある…。
言葉の定義、つまり境界線が分かればすべてが解決するわけでは決してないけれど
わかっていない「困ったこと」よりは
意味が分かる「困ったこと」の方がきっと取り組みやすいことは多くなります。

また犬と生活している際に
耳慣れない言葉が出てきて
もしそれを「自分のボギャブラリー」の1つに加えてみたいなと思ってみたら
その言葉を身近に感じてみるのは面白いです。

そこで動物行動学の本を1冊お奨め(唐突ですが)
させて下さい。
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「アニマルラーニング―動物のしつけと訓練の科学」
中島 定彦 (著)
ナカニシヤ出版
2002年5月(出版)
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例えば「強化」という言葉を耳にしたり
雑誌で目にした飼い主さんはきっと多いはずです。
この「強化」は「褒める」こととは厳密には意味が異なります。

さて何が違うのか。それはご自身の目で確認してみてはいかがでしょうか。
Googleの検索結果で出てくるたくさんの情報よりも
シンプルにまとめてある本ですので、お奨めです。

2017年2月14日

犬らしいってなんだろう?

犬が犬らしくあれるように付き合うって
どうしたらいいのでしょうか。

犬は走るのが好きで
飼い主と一緒にいる時間が大好き
走るものを追いかけて
嬉しい時にははしゃぎます。

犬を迎え入れて
「いう事をきちんと聞く犬にしたい」

と思う飼い主さんはあまりいません。

のびのび一緒に暮らし
時にいたずらし
一緒に笑い
気が付くと側にいて

そういう暮らしを望んで犬を迎え入れるのではないかなと思います。

カヌー犬ガクの話を聞いたことはありますか?
飼い主と一緒にカヌーに乗って旅した犬の話です。

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”朝起きて玄関を開けると外で待ち構えていたガクが飛びついてくる。僕を見ると犬は飛び上がって喜び、僕の周りをグルグルと走った。走っているうちにますます気分が高ぶり、今度は家の周りを一周する。一周して僕と視線が合うと喜んでぴょんと飛び上がり、さらにスピードをつけて家のもう一周する。縁側で新聞を読んでいる僕の前で、ガクは家の周りを何十回も疾走して見せるのだった。(p32)”

「ともにさすらいてあり カヌー犬・ガクの生涯」 野田知佑(著)2002年
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 なんだか、のびのびと生活する様子が伝わってきます。

ガクは野山を駆け回りながら育ち
繋がれずに生活したと著書に書かれています。
日本だけでなく、アラスカやメキシコも旅をしたそうです。

相性の悪い犬とはがっつりケンカをし、クマと闘って投げ飛ばされ
飼い主との川下りでカヌーが転覆した際は、川を流されたりしています。

リードをつながないで野山を駆け回る・・・
日本でそうした生活は難しいし、また、すべきではない。

でも、この著者が犬と接するときの姿勢は
私たちが学ぶべき姿勢なのでは・・・と思うことがあります。

ガクの生活には
【犬が必要とする休息】

【犬がもともと好きな活動をする機会】

【ヒトと一緒に時間を共有する時間】
がバランスよくあったのではないかなと思うのです。

特に、人と時間を共有する時

常に身体を触られたり
名前を呼ばれて
構われたりするのではなく
放っておかれます。

放っておかれたガクは、訪問先のお家の庭で自由に匂いを嗅ぎ
涼しい日陰を見つけてそこに座りこみます。
きっと穴を掘ったり
何か手近にあるものを齧ったりもしたかもしれません。



犬が自分の居心地のいい場所を自分で探す
っていいなぁ。
と感じます。

私と一緒にトレーニングに取り組んでいただいている
飼い主さんたちは

犬が好きな活動を一緒にしたい
犬が心地よい場所を用意しよう
と努力されている方が多いと感じています。

でも心配ごとがあるので
犬にすべてを任せることは難しいと話されます。

その心配ごとを減らせたら・・・
犬も人ももっと伸び伸び過ごせそうです。

心配事を減らす「ツール」を作っていくために
トレーニングに取り組むことは多いと思います。

でもそれと並行して
犬がもともとどういう動物なのか
どういう活動をする動物なのか
見直してみるのもよいかもしれません。

同じトレーニングでも
犬が楽しそうだから取り組むと、「ツール」が偶然ついてくる♪

そういうこともあるからです。

現在、ネットや本では様々な情報があふれていますが
どの情報にも2面性があります。

できれば1つの情報にとらわれないで
様々な見解を客観的に捉えてみて下さい。

「方法」を述べているような情報源があれば
ちょっと面倒でも「理論」も一緒に読み取ってみて下さいね。

2016年10月10日

猫についての本

犬のトレーナーの馬場です。

先日、犬についての本について書いた後

猫についても面白い本があるのではと
思い立ったのですが

「猫について」いうテーマは
随分幅が広いものです。

【実用書】なら
猫の飼い方
猫の習性
猫のボディランゲージ
猫の防災
猫の病気

【文学書】なら
猫を主人公にした物語
猫を飼っている少女の物語
猫と犬が旅をする物語
夏目漱石の古典
(ちょっと偏ったリストですが・・・)

【写真集】なら
日本の猫
世界の猫
猫の写真と格言

なんだか、いろいろあります。

面白いものを漠然と探そうとすると
思っていたよりも難しい。

特に誰かに奨めるって
難しい。

そんな時
猫以外の調べ物をしていた時に
ポール・ギャリコという小説家の名前が出てきて

ひょんなことから「猫が書いた」と紹介された本を手に取りました。
--------------

猫語の教科書
ポール・ギャリコ(著)
スザンヌ・サース(写真)
灰島かり(訳)
1995年10月(出版)
筑摩書房
--------------

母親を亡くした子猫が
ある家を乗っ取り
飼い主を訓練する様子を書いた原稿

それをポール・ギャリコが受け取ったことから始まるユニークな作品です。

人が説明していたら反感を買いそうだけれど
猫がしゃべっているなら聞いてみたい

そう思える可愛い語り口も魅力です。

私が気になった
【猫が自分専用の椅子を作る方法】という章では

”猫専用の椅子を作ることはとても大切であり
猫が住む家のにんげんもその椅子は勝手に使うことは許されない”
と書かれています。

”来客にもそのことを丁寧に伝えましょう”
という注意書きもついています。

これは実は
友人の猫が実践していたことです。

友人宅の18歳の猫は
私がリビングの椅子に座ろうとしたとき
すっと目の前を横切り
椅子に座り
こちらをちらっと見た後伸びをして丸くなりました。

椅子を奪われた私は
ソファに座る代わりに
その椅子に座る猫の横に腰を下ろして
しばらくその猫を眺めていました。

この「猫の教科書」の著者(猫)によると

椅子を奪われることが、人間にとっては
喜ばしいことだから
是非そうするべきだと強調されていたのですが
自分がまさにそうだったことを思い出しました。

真剣に猫の生態を勉強するために
とお奨めするわけではないのですが

この著者(猫)が書いていることは
なにやら学習理論にも沿っていそうで
私はふむふむ・・・とまじめな顔をして読みおえました。

ちなみに、最後に付け加えたい事は
これはあくまで、一匹の猫の私的な意見であって
すべての猫がそう考えて行動しているというものでは
決してありません(笑)

2016年9月1日

犬についての本

トレーナーの馬場です。

暑さバテのせいか
最近、1冊の本を読むのが「ちょっと億劫・・・」と感じて
短編集や
エッセイ集を選んで読んでいることに
ふと気が付きました。

犬の行動学を勉強する時だって
短編集を使ってもよいなぁと思い
手に取った本が面白かったので紹介したいと思います。

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「犬と人の生物学」
スタンレー・コレン(著) 三木直子(訳)
2014年(出版) 築地書館 
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71の「犬について」の話が掲載されていて、どれから読んでも読みやすい。
行動について科学的観点から述べたものから
私たち人間が思いこんでいる迷信まで

様々な角度で見る「犬」はなんだか
不思議ないきものだと改めて考えてしまいます。

まとめて読んでもよいのですが、ここは
1日1話ずつ、のんびり読むことをお奨めします。


私は個人的に翻訳書は、時として「少し読みずらい・・・」
と思うことがあるのですが
この本は全体的に読みやすいと感じました。

ただ、犬の学習の理論について書かれている『どのように学ぶのか』の章だけは
専門用語が多い分少しだけわかりづらい言い回しもあり。

一方で『コミュニケーション』についての章は
すべての犬の飼い主が通す価値あり!
吠え声やしっぽの振り方をいくつもに分類できると、犬と接する時にとても役立つと思います。

犬の行動についての科学的見解やトレーニングの手法などは
20年前、10年前とで変化してきています。
この書籍にある見解ももしかしたら10年後は違ったものになっているかもしれませんが、それでも一度「こういう考え方もあるものだ」と知ってみることは、決して悪くはないと思いますよ。

2016年7月7日

犬が吠える・怖がる状況をどういうふうに解釈するか

閾値

どう読むかご存知ですか?















「とうち」と思った方
残念ながら、不正解です。

間違う方はもしかするといないかもしれませんが
私は以前「とうち」だと思い込んでいました(汗)。

上記の漢字は「闘争本能」という言葉とは何の関係もありません。
私が勝手に「闘争」と同じ漢字だ・・・と思っていただけ。

ただしくは
「いきち」
と読みます

意味は
「刺激が刺激として感じられる最小値のこと」

簡単に言うと
小さい刺激なら反応は表れないけれど
大きい刺激なら反応が表れる
そのちょうど堺になる値を指します。

例えば
犬に吠えてしまう犬の場合でも
反対側の道路の20Mぐらい離れたところにいる犬には吠えないかもしれません。
また、大きい犬には吠えるけど、小さい犬には吠えない犬はいるでしょう。


この閾値について
 藤田りか子(2015)は「犬と遊ぶレッスンテクニック(イシュカ・オーベリー著)」の訳書の中で
”この閾値内であれば、たとえどんな刺激をもらっても、追いかけたい、逃げたい、重たい、痛いなどはっきり知覚せず、よって行動を変えることがない(p138)”
と説明しています。

知覚しないけれど
存在する刺激
・・・なぞかけみたいだ!と怒らないでください。


この「閾値」を
英単語で表すとThreshold と表示し、同様に「境目の値」のことを指します。

私が最初にこの概念を意識したのは
吠える犬のリハビリトレーニングについて
保護施設のスタッフから説明を受けていた時です。

”The training plan has to be under her threshold”
(そのワンコの閾値を越えないようにトレーニングの計画を立てて下さいね)

つまり
「ワンコが吠えない状況下でトレーニングを計画してくださいね」
と説明されました。


吠える犬・・・だから、吠えないようにするトレーニングをしたいのに
吠えない状況でトレーニングするとはいかに?

「なんだか・・・矛盾しているように思える」と
疑問を当時抱えていたことを思い出します。


お散歩中に
他の犬に吠える犬
閾値以下に抑えるのは到底無理!

20M離れた犬に吠えないとしても

お散歩中に会う犬は、20M以内に近づいてくるし
しかもその犬を連れた飼い主さんは恐ろしく速足で近づいてくる。

反対側の道路に渡ろうとしたら、曲がり角から別の犬。
そういう時にどうすればいいの?

そんな時
あるスタッフさんに言われた言葉で
印象深かったのが

「犬とすれ違う時に吠えてしまっても失敗だと思わなくてもいいよ」
でした。

【トレーニング】と【吠えにくい環境調整】と【普段の生活そのまま】

3つは
どれかを無理するとうまくいかないから
無理のない形でやってね。

面白いことに
3つの方向から捉えると
少しだけ余裕が生まれます。

その時は
以下のような
3つの方針を立てていきました。(すごく大まかですが)

・普段のお散歩は吠えてしまうけど、一応記録はとる。⇒「閾値」の検討をつける
・トレーニングでは、犬はいない状況下で、つけ、オイデ、ボール遊びの練習⇒「閾値」以下
・吠えそうな状況は作らない(でもうまくいかない日もある)⇒「閾値」以下を目指す

そうするうちに
閾値というのは
「絶対に冒してはいけない値」という足かせではなくて
うまくいくための「手かがり」になっていきました。

2016年3月1日

ボディランゲージって難しく考えなくてもいい

犬のトレーナーの馬場です。
今日はお奨めのトレーニング関連の本を紹介します。

犬とのコミュニケーションを円滑にするために
ボディランゲージを読めたほうがいい。と私は思っています。

ただし、
ボディランゲージって一瞬一瞬で変わるし
状況下で変わるし
個体差も大きい。

そのため

あくびをしたときの意味は?
身体を震わせた時はどういう状態?
そっぽをむいた時はどう感じている?

といった「人間の言葉」での説明にはどうしても限界があります。

でもせっかく犬と一緒に暮らしているのだったら
「ボディランゲージは難しい」と堅苦しく考えず

愛犬の犬語への理解を
ほんのちょっぴり深めてみるのはわるくありません。

「いぬ語会話帖」は
一見同じポーズのようでも、異なる意味がある例を掲載していて
勉強にもなりますが

なによりも写真が可愛い!
まず手に取ってみてはどうですか、とお奨めしたい1冊です。
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ヴィベケ・リーセ(著)
藤田りか子(編)
誠文堂新光社(出版)
2014年
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もっと詳しくボディランゲージを勉強したい方には
英語のテキストですが、お奨めの本があります。

「On Talking Terms with Dogs : Calming Signals」
Turid Rugaas (著)
Dog Wise (出版)
2006年
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こちらもわかりやすい写真が多数掲載されているため
実際の愛犬の様子と比べながら読んでみると面白いと思います。

Sniffing the ground(地面の匂いをかぐ)

Turning away(そっぽを向く)

Softening eyes(目を細める)

といった英単語も、自分の愛犬の動作を示しているものと思うと
なんだか楽しくなりませんか?


2016年2月10日

大きい字の本

犬のトレーナーの馬場です。

私には91歳の祖父がいます。

祖父と一緒にできそうなことはないかなぁと思っていた矢先に
見つけたのが「大活字本」でした。

「大活字本」とは文字で見たまま
大きな活字の書籍です。

普通の書籍の活字は、だいたい8~11ポイントだそうですが
大活字本だと 19~22ポイントなので

ちょっぴり印象も変わります。

目が悪くなって小さい字が読みづらいとき
この大活字本は便利です。

私は先日
夏目漱石の「坊ちゃん」を大活字本で読みました。

1冊の文庫本サイズの作品が
B5サイズの本2冊に分けられており
太字の字が目に飛び込んできます。

活字が大きいと
フリガナも大きい。

大きい文字のせいなのか
私はゆっくりと文字を追い
坊ちゃんが勢いよく話す場面を想像しながら
読み進めました。

今まで読んだことがなかった夏目漱石の本に
手を伸ばせたのは
祖父のおかげかもしれません。

祖父も興味をもってくれると
いいなぁと思いつつ。

夏目漱石の大活字本を
パッキング中です。