どのご家庭でも持っているものです。
うちで悩んでいるときは悩みは大きくなりがちですが
共有できると少し肩の力をぬいて
大きい目で「課題」を見ることができます。
飼い主さん同士の
「うちも同じ失敗したよ」だなんて会話を聞いていると
なんだかうれしくなるトレーナーの馬場です。
ちなみに馬場の相棒は
10ヵ月齢の頃に、病院の耳の検査で
非常な大きな悲鳴をあげました。
耳の検査器具が耳に触ったとたん、パトカーのサイレンが鳴り響いたかのよう。
今まで大騒ぎしなかったのに、これはえらいこっちゃ・・・
と私はおろおろしました。
(飼い主さんに「焦らないで」といつも言っている自分に、もう一度見せてあげたい場面です)
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ところで
子犬のしつけや
パピートレーニング
についての本を見ていると「信頼」という言葉が出てくるのを目にすることがあります。
「なんだかあいまい」・・・そう思ったことはありませんか?
私も「信頼」という言葉の定義をどうとらえるか時として悩みます。
でも「人と犬との間」に築いていけるものであることは確かであると
最近思い直しています。
例えば
クラスでのこんな1場面
お手入れ練習では、爪切りのステップ1。
体重をずっしり預けているときは
おねぇちゃんは痛いことをする人じゃないと信頼している証拠
大好きなおもちゃは、パパと一緒に遊ぶのが一番楽しい
だから「飛びつかない」「合図で放す」は難しいことではなくなってきます。
パパは奪い取ったりしないという信頼感
にぎやかな場所でも、避難場所があるという信頼感
ママのお膝の上ではお昼寝もありだそうです。
信頼という言葉は
あいまいだけれど
「体重を預けても大丈夫」「側が安心」と感じる関係は大事です。
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おまけのコラム
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おうちでのお手入れ練習について
私は時に・・・変なアドバイスをすることがあります。
愛犬のお手入れ時には
「なめくじ犬」を目指してもらうというのはどうかと。
抱っこされる膝の上で犬がリラックスしているとき
人の手の保定には、ほとんど力が入りません。
(ただし、いざという時「止める」ための手はスタンバイしてくださいね)
犬を抱き上げたとき、ずっしりした重さ
その子が膝の上でリラックスするとき
いつもの1.5倍ぐらいの重さを足に感じます。
骨がないかのように投げ出された足をみていると
私は「なめくじねこ」というキャラクターを思い出します。
(「なめくじねこ」は、私が10代の頃読んでいた小説の中に登場します。頭が猫で胴体がなめくじという変な生き物です。ちょっと独特なキャラクターだったので、ふと思い出した次第です。)
・前足をほんの少しだけ持つ
・しっぽをふんわり触る
・口の周りを触る
・おなかを触る(おなかに湿疹がないかチェックする)
こうした多くのお手入れにつながる
最初のステップは、「なめくじ犬」の態勢でも
取り組むことができます。
もし今現在苦手な科目(足ふき・爪切り・歯ブラシなど)
があるのなら
いったんお休みして最初のステップに戻ってみてください。
「格闘して勝つ」よりも「半軟体動物」を目指してみませんか?