June 14, 2018

棚に足をぶつけた飼い主と、電信柱にぶつかった犬

うちのいぬは
まだお散歩がだいぶ下手だった頃
横断歩道の向こうを歩く犬を見つめたまま歩いたあげく
電信柱に激突し
キャイ~ン!!!と大きな悲鳴を上げた過去があります。

私は思わず恥ずかしくなって
いぬを抱きかかえながらその場を離れました。

ほとぼりが冷めた頃
その時あった犬の飼い主さんに
「うちのいぬ、どんくさいんですよね」と笑い話にできるようになりました。

ですが、当時は思ったものです。うちのいぬは変…落ち着きない…
実のところは、落ち着きがないのは実は飼い主の方だったと判明したのはつい先日のこと。
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先日私は考え事をしながら、せかせかと動いており、その時
柱に頭をぶつけて頭を抱え30秒その場にうずくまりました。

翌日は、仕事に使うオモチャ類を探してバタバタと動いていたら
左足の小指を棚の端にぶつけ悲鳴をあげました。
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いぬが何かに気を取られて「ぶつかる」のは
私の行動から習得してしまったことなのかもしれません。

無言でうずくまった時も
大きな悲鳴を上げた時も
いぬは、クレートの中の毛布に顎を乗せて
こちら見上げ「何か用かー」とでも言いたげな顔です。

そういえば、私や家族がバタバタと走る音に
「うぎゃー」と雄叫びをあげていたころに比べたら、落ち着きは出てきており
一方の私は、相変わらず落ち着きなくバタバタ、せかせかしているわけです。

犬の方が成長しているのは
マットトレーニングの成果なのです!」とこっそり胸を張ってみたところで
足の激痛に唸っているのにいぬがクレート内でこちらを見上げているとちょっと寂しい。
私がジト目で見ていると、クレートから出てきたいぬが、私の横で座りました。

犬の成長に遅れを取らないように
自分も成長しなくてはと決心した私は
次の散歩トレ訪問の準備をするために、またバタバタ走りだしました。

May 17, 2018

カリフォルニアのトレーナーのインタビューから学んだこと

先日車移動中に
あるトレーナーさんのインタビューを聞きました。

カリフォルニア州に住む
デニースさんという女性のドッグトレーナーです。

1時間のインタービューを拝聴しました。
長いかな…と思っていたのですが聞き始めると楽しくなってきました。

たぶん「犬のトレーナー」を職業としている人だけでなく
「愛犬と何かやってみたい」と思う人にとってのヒントがありそうで。

そのヒントを1つ書き留めたいと思います。

この「何かやってみたい…」は特別な競技会である必要はありません。

ボール遊びでもいいし(追いかける)
屋外で犬が飼い主を追いかけるおいかけっこ遊びも楽しいです(走る)
鼻を使った探索活動は、犬の自信にもつながります(匂いを嗅ぐ)

追いかけること
走ること
匂いを嗅ぐこと

どれも犬が元来得意とする行動なので犬にとって集中しやすく
満足した活動になることが多いです。

ただし、ここで
一緒に遊ぶパパママが
「集中」と「興奮」は異なることに気づくことも大事です。

「興奮」している犬はストレスがかかりすぎている状態。

食べ物やオモチャに極度に興奮した状況では
犬が実際に「楽しいわけではない」というのは
多くの飼い主さんもお気づきだと思います。

だからこそ
トレーナーからレッスンを受ける時には
「やり方」を学ぶのではなく
「レベルの上げ方」「レベルの下げ方」を習得することが大事だと私は思います。

「やり方」は、一般的に一方通行ですが
「レベルの上げ下げ」を知れば臨機応変に動けます。
それは、「興奮」を「集中」に戻すために役立つことも多いです。

さて、冒頭のトレーナーさんのインタビューから
私が学んだコツは
「食べ物」使うトレーニングの注意点です。

デニースさんは、多くの犬のトレーニングを見ると
「食べ物を追いかけることにより犬の行動が”不自然”になっていることがある」
と指摘します。

例えば
「おやつは好きだけれど、人が怖がる子犬」
を見たことはないでしょうか。

おやつが欲しいから人に近づく…
でも、本当は怖いので、もらったら大急ぎで逃げる。

もしくは、最初はおやつしか見えないから自分から近づいたのだけど
その後、どうしたらよいかわからないぐらい怯えてしまった。

怖がりの犬の中には、おやつをもらって人に馴れていくコももちろんいます。

ですが
いつまでたっても怖がる場合は
食べ物による「不自然な行動」が
犬から学習する余裕を奪っていることもあるのだと思います。

食べ物を使ったトレーニングを効果的に行うには
・食べ物がない状況で
・犬が自然にとる行動
を知ることも大切です。

そのために
”食べ物やオモチャを使わないで犬と遊んでみる時間を作ること”
をデニースさんは提案しています。

正確に言えば
犬が欲しいと思うものを見せびらかさずに
犬の意欲を引き出せるかどうかを問いかけているのだと思います。

犬がその時遊びの誘いに乗るかどうかは
トレーニングがうまくいってるかどうかの1つの目安になります。

もしも、犬が遊びに乗って来なくても
あえていつも使う
「おやつ」や「オモチャ」なしで
犬の自然な行動はなにか見つけてみる。

このヒントは特別なことでは決してないけれど、
犬と暮らす時に、きっと大事な姿勢です。


参照
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[参考記事]
”Don't socialize the Dog!"
Karen Prayer Clicker Training


[音声資料:インタビュー]
“Stay in the happy bucket”
Denise Fenzi

Animal Training Academy
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April 23, 2018

「もしできたら…」と口にしようと思ったのに。

テレビ番組で
ふわふわもこもこの犬に
10人ぐらいの人がワーッと近寄って行く様子を見ていて

「ふぅ…」と思わずため息が出たことがあります。

取り囲まれるのも
駆け寄られるのも
苦手なコと暮らしている飼い主さんは
その画を見て
「うらやましい」と感じたでしょうか。
それとも
「犬がかわいそう」と感じたでしょうか。

私はなんとなく
自分がその場にいたら
とりあえず、オロオロするだろうなぁと思いました。

そして、実のところ
3年ぐらい前にオロオロしたあげく、すごく恥ずかしい思いをしたことがあります。

大きな公園をお散歩中のことでした。
相棒犬が前方から近づいてくる5人組の男女を見て
わっしわっしとしっぽを振りました。

「わーかわいい」
女性のひとりが声をあげ
5人が同時にこちらを向きました。

グループメンバー全員が犬好きだったのか
目線を犬に向けたままずんずん近づきます。
思っていたよりも歩調が速いグループです。
あっなんだか大きい荷物も背負っています。
男性のひとりはかなりの長身です。

「あっ…これはうちの犬が身構える(そして吠える)からよけよ…」と
道の端に移動しようとしたちょうど2秒後に
相棒犬が「うぎゃー」と響き渡る声で雄叫び(のように私には感じました)をあげました。

焦った私はつい
「前に立ちはだかっていると吠えます」と
口にし、それから赤面しました。

それから
「うちの犬怖がりだからしゃがんでもらえると助かります」

と頼みました。たぶん消え入りそうな声でした。

「かわいい」と最初にこちらに気づいた女性は
気を悪くする様子もなく
「そっかー怖がらせてごめんね」
としゃがんでくれました。

耳を後ろに倒しながら
寄っては離れる相棒犬はぴょこたんぴょこたんという
効果音が聞こえそうなほど
落ち着きがありませんが

その女性は、相棒犬が落ち着くまで
相棒犬のことを触らずに
根気よく待ってくれました。

その後
おしゃべりする間は
犬も私も穏やかでした。

が…、今でもその時のことを思い出すと
ちょっぴり赤面します。

犬も焦ると「うぎゃー」と雄たけびますが
人間も焦ると失礼な言い回しを口にしがち。

犬のトレーナーとして
というよりも
犬のいち飼い主として
どんな場面でも焦らない、平常心を保ちたいものだとその時を振り返ります。
(と言いつつ、私は今でもよくオロオロしてます。)

April 9, 2018

その交換ちょっとまった!

ジャイアン
「おい、そのラジコンかっこいいじゃないか。この小さなロボットと交換しようぜ」

スネ夫
「ジャイアン…ぼく、本当はそんなロボット欲しくないけど…わかった、いいよ」

目の前でそんなやり取りがあれば、きっと
「それは交換とは呼ばないよね」
と思うはず。

でも、犬が畳んだ洗濯物にイタズラしている時、私達はうっかりジャイアンになっちゃっている可能性があるって言われたら…。

私なら当然いい気持ちはしません。

だって、犬の雑誌に
「洗濯物をくわえた犬は、追いかけないで、おやつと洗濯物を交換しましょう」
って書いてあったし。

パピークラスの先生に
「犬は物を取り上げると、執着しちゃいがちだからおやつと交換してみてはどうですか?」と言われたし。

おやつと交換するのが何がいけないの?
そもそも、犬に「やさしい」しつけを目指しているのに、「ジャイアンになっている」だなんて、とんだ言いがかりだと感じるかもしれません。

もしくは
おやつと交換しようとしたのに、犬が逃げて交換どころじゃなかったという飼い主さんももしかしたらいるかもしれません。

どうしてそういう状況が起こるのでしょうか。

実は「おやつと交換」にはふたつのコツがあるんです。

1つ目はなるべく犬と対面にならないようにすること。
洗濯物を持った犬を見て
「洗濯物を返してほしい」という気持ちが全面に出ていると
犬の真正面に立ち
つい犬をじっと見つめて「交換」しようとしがちです。

飼い主の「真剣さ」を
犬が「威嚇」と勘違いして身構えてしまい
「交換」が不成立に終わることが多々あります。

2つ目のコツは
イタズラしていない時に「物を放す」練習すること。
物を拾っていないのに、いったい何を練習するんだろう…と疑問に思われた方もいると思います。

そもそも
「困っていない」時の練習方法よりも
「困った」時の解決方法が知りたい
と思うのはごもっともです。

ですがここで一考。
困っていない時の練習の方が
犬にとってわかりやすい。
それから習得にかかる時間が短くて済みます。

そして、どんなに「困った行動」をするワンコも
24時間ずっと困った行動をとっているわけでありません。

交換でも
物を放す練習でも

もしも今うまくいっていないのであれば
まず練習するタイミングを見直してみるのはいかがでしょうか。

March 26, 2018

足を捻挫して、坂道で腹が立った。

ひと月前に、足を捻挫しました。

恥ずかしながら
平坦で
見通しの良い
何も障害物もない道で
転びました。

動けないわけではないけど
びっこを引きながら動く2週間。
その後の2週間は普通に歩けるけど、ちょんとした拍子に痛みが走る足。

自分が思っていた以上に不自由に感じました。
いつもなら3分でできることが10分かかったり
階段の下りがすごく怖く感じたり。
バリアフリー用の坂道の傾斜が急だと、怒りさえ感じました。(これは、バリアフリーなんかじゃないやい!と怒っていました。)

何よりつらかったのは、座れないこと。
正座が無理なことは分かっていても、足を崩して座ることができないのは驚きました。
椅子がない場所で座ることがこんなにつらいなんて、想像してもなかった。

犬を連れて走ることだって、ままならない。
ロングリードで犬を走らせてやりたいと思っても
足が踏ん張れない状況では当然ながらロングリードも使えません。

足にサポータ―を巻いて、お客さんのワンコさんと歩く時も
1歩1歩がかなり慎重にならざるを得ませんでした。

それから、足が痛いとしゃがむのって怖いです。
痛いのではなくて「怖い」。
特に治りかけの時には「しゃがめると思うけど痛いかもしれない」という葛藤が生じてうーっと唸ることになります。少なくとも私に関しては。

足のケガがある前から
私はトレーニングの時に飼い主さんに「無理が生じない」ようなトレーニングを心がけていたつもりでした。

でも私が「マテ」の練習をするときって「人がしゃがむ動作」が基本入ります。
子供さん相手に犬と挨拶の練習をする時も「しゃがんでくれる?」と頼むことが多い。

そんなこんなで
飼い主さんがしゃがまないでも
「マテ(その場に落ち着いて止まる)」を上達できるステップを見つけなきゃ!

子供がしゃがまないでも
犬が脅威に感じないような挨拶を考えなきゃ!

とトレーナー馬場は新しい課題に直面中です。