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2018年10月24日

押すか?待つか?クレート練習について

クレートが苦手なワンコさんのママさん
練習の過程でついつい思うことがありませんか?
「あと2センチで後ろ足も中に入るんだから、押しした方がいいんじゃないかな?」

どういう対応が正解かは様々な見解があると思うのですが
私自身はワンコを「押して」困ったことがあるので
その失敗談をお話ししたいと思います。
実は、遠い昔の失敗ではなく、つい先日の話です。
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先日、相棒犬を連れてキャンプに出かけました。
その週に雨が多かったせいか、蚊がいっぱい飛んでいました。
蚊に刺されながら、四苦八苦して建てたテント。次はごはんの準備という時に、ふと思い出しました。
そうだ!蚊取り線香だ。リュックの底から引っ張り出したミニサイズの蚊取り線香がきっと役に立つに違いないと、私は得意気になりました。去年は蚊取り線香を持参しなかったせいで、夜中にブーン…という羽音で何度も目が覚め、手の甲を刺され、大変なキャンプ体験となったからです。

私はテントに蚊取り線香を入れ、テントのジッパーを閉めました。そうして小一時間蚊取り線香を焚いたテント。お気づきの通り、とても煙い状態になりました。気づいて慌てて換気するけれど、匂いは残ります。

なんとなく嫌な予感がしながら
寝袋を用意してテントに戻ろうとしたらやはり問題発生。
犬がテントに入りたがりません。

去年は、ほとんど躊躇なくテントに入ってすぐに寝に入った相棒犬は、蚊取り線香の匂いに顔をそむけテントから少し離れた位置に座りました。私はしばらく待ってみましたが、犬は入口は覗きに行くものの、中には入りません。

蚊も入るし、業を煮やした私は思いました。
「とりあえず入れちゃえ!」
そうして、相棒犬を抱きかかえてテントに入ると
入った傍から犬は飛び出てしまい、入口にさえ寄って来なくなりました。

まずい…焦ってみたものの、後のまつり。
私は先にテントに入って待ってみたり、コングを用意してみたり、といろいろ試します。
しかし、テントに入ってはすぐに出ていく相棒犬。

クレートトレーニングで
「後ろ足がクレートの外に残っている時、押さないでくださいね」
と飼い主さんに注意事項を伝えている私が

顔を背けている相棒犬を
ぽいっとテントに放り込んでいるわけですから
傍で見ていた友人は苦笑いです。

相棒犬はそれからしばらくキャンプ場内を散策し
ちょっぴり寒い星空観察もし
ようやくテントに寝床を作ることに納得しました。

クレート練習でも
トイレトレーニングでも
それこそ、基本的な「マテ」の練習でも
犬の失敗よりも、自分の行動を見直したい。そう痛感した出来事でした。

人も失敗から学ぶものなんです!
・・・たぶん。
少なくとも、私はテント内ではもう二度と蚊取り線香は焚かないと誓いました。