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2025年6月26日

いろんな「お散歩記録」

 「お散歩記録」の写真を飼い主さんから送っていただきました。

夏

秋

冬

春

をおおまかに分けて並べてみました。

「小さくて大きな」



「お腹が満たされたんですか?川鵜さん🍀」




「僕のオモチャに似ている」


「横断中に遭遇」


「毎夏の工事現場…今は日常風景」



「落ち葉がいっぱい」


「極寒のハイキング」


「みんなで見た日の出」




「2月なのにぽっかぽか」


「食べられる実はないかな」



「いつもいい声、聞こえてましたよ」




「友人から教わった鳥観察のコツ」

ワンコがのぞき込んでいた物、一緒に歩いている時ふと目についた何か、またワンコが楽しそうに歩いていた場所を選んでいただいたんだなぁと思います。

この写真記録を見て「どうしてワンコが写ってないの?」と思われた方もいらっしゃると思います。

これらの写真たちは、飼い主と犬が「一緒に目にしたもの」の1つです。愛犬と対面でいるよりも、同じ視界を共有している時間を、再度意識する小さな「きっかけ」になります。

写真を私に送って下さった時、ワンコの様子も一緒に書いてくれた方もいらっしゃいました。写真の横に小さなメモ(今回のようなタイトルでもOK)や、お散歩中に見たものを書き留める時、愛犬の様子も横にちょっぴり書き留めてみてもいいと思います。


今回の写真募集は、私が単純に飼い主さんがワンコたちと出かけた話を聞くのがすごく好きだというのもありました。お出かけ先は特別な場所である必要はなくて、いつも歩いている場で気づいたこと、あるのではと思います。

今回、写真以外での「見たもの」では野生動物との遭遇がいくつか挙がりました。

ウリボウ・野ウサギ・イタチ・アオダイショウ・狸・タカチホヘビ…写真を撮る余裕はなくても、愛犬と一緒に見た「何か」は印象深いものです。


ちなみに、トレーナー馬場が最近撮った写真はこちらです。
「これは何???」と突っ込まないで下さい…。

「相棒犬とカニ探しの時間」

2025年5月29日

お散歩中に「見たもの」を書き留める

 こんにちは、トレーナーの馬場です。普段は愛犬の室内マナーやお散歩練習、留守番練習のお手伝いをしています。

 あなたは、犬のお散歩中に見たもの、覚えていますか?

 思っている以上に「目にしても気づいていないもの」ってあります。たとえば、5月に咲く黄緑色のキウィフルーツの花。甘い香りがほんの少し漂っていますが、せかせか歩いていると、花は緑色の葉に隠れてしまってあまり目立ちません。ご近所さんの畑に目をやると、支柱はまっすぐのものだけでなく、ねじ巻状の支柱も使われています。

私はお仕事のシッターで、いろんなお散歩コースを歩く機会があるのですが、毎日同じお散歩コースを歩いていても、周りの変化に気づくことは、犬のボディランゲージに気づくきっかけにもなります。

お散歩中に「気づく」ためには、「記録する」ことが効果的です。記録ってめんどくさい…と思われた方も、簡単な方法で一度試していただきたい!

1つ目はスマホで見た風景を撮ること。愛犬の写真を撮る方は多いですが、「愛犬と一緒に過ごした場」を記録することは案外少ないものです。特に犬がカメラを苦手にしている場合、無理に愛犬を撮るよりもずっと犬への負担をぐっと減らせます。

この時、撮りすぎてスマホに夢中にならないように、「1枚だけ」に決めることがポイントです。スマホを構えると、リードをうっかり引っ張ってしまう心配があるなら、他の方法をお奨めします。


2つ目は手書きのメモを書くこと。日記やスマホ、もしくはのちのち捨ててしまうカレンダーに「見たもの」を書くのもお奨めです。この時「文章を書こう」とは決して思わないで下さい。1秒でぱっと浮かぶもの。例えば「黒い猫」「小さい柿」「アストロメリア」など後で見た時に「これは暗号??」と自分でもわからなくなるぐらいの単語でも大丈夫。LINEの自分宛てメモも便利なツールです。 

さて、キウィの花は小さな実へと姿を変えました。私は昨年キウィフルーツの実は目にしたのですが、あるはずの花には気づいていませんでした。犬のボディランゲージと一見関係ないように見えますが、飼い主が足を止める「定番の場」があると、愛犬も自然にそこに足を止めたり、ちらりと飼い主の方をみたりするタイミングが増えたりします。

お散歩中の課題が多いと、どうしても「犬の様子(吠えないかな?拾い食いしないかな?」と犬ばかりに目がむきがち。でも、犬のボディランゲージに気づくには、周りに目をやることも大切なんです。 

ぜひ、今日のお散歩から「見たものを1つだけスマホで撮る」試してみて下さいね。

ちなみに私は、先日手書きで「大きな穴」と日記に書き留めました。後日、その向かいのお家のおばあちゃんに会った時にお聞きしたところ、駐車場奥の雑草を埋めるための穴であることが判明しました。

2025年4月17日

トレーニングは「失敗を避ける」とは違うということ

いつもトレーナー馬場の失敗談を見ている皆さん。実は、失敗や心配ごとがあることは、決して次に進めなくなるとは限らないということを伝えたいと思います。

 

私は少し前に相棒犬と雪山登山に行ってきました。

 



登山での安全対策は十分か?

雪道の運転はできるのか?

そもそも、寒い山歩きを相棒犬は嫌がらないか?

 

そんな懸念事項を抱えながらも、群馬県まで遠征。相棒犬は、保護した頃は街中歩きが下手で、人や犬がいない場所を選んで歩いていました。今でこそ、近所のワンコさんと一緒に歩いたり、お隣さんのウォーキングにご一緒することがありますが、最初は「行ける場所」を少しでも増やしたいと思いで続けていた山歩き。この活動は、当初思っていた以上に、私たちの行動範囲を広げてくれました。

 

私は早朝の雪道が不安だったので、気温が上がってから目的地に向かいました。山道の中途にある駐車場は運よく1つ空きがありました。早朝から歩いていた登山者さんが、ちょうど下山したところでした。

 

相棒犬は、車から降りてうーんと伸びをすると、車の横でぺたんと座りました。馬場が登山靴に履き替え、荷物を詰めなおす時、以前は車内で待たせていましたが、今は状況を見て車の横で待たせています。

 

山道に入ると、前日に降った柔らかい雪が私たちの足跡を残します。万が一の道迷いの不安を少しでも減らすため、コースは冬前に何度か歩いており、どのぐらいで分岐点に着くかは把握しています。

 

分岐点では、少し迷ってから他の登山者の足跡がない方のコースを選びました。この道なら、もしも雪が深かったとしても、道幅が広く安全に戻って来られる。ずぼっと足が埋まる感触に、飛び跳ねながら歩く相棒犬の足取りは軽やかです。時折、鹿の気配を感じてか鼻をひくひく動かしながら足を止めては、こちらを振り返ります。

 

無事に山頂に続く尾根にたどり着いた時、ふと、足元のアイゼンが忽然と消えていることに気づきました。そういえば、下山中の人とすれ違う時に、私は前のめりに転びました。左足を何かに取られたことを覚えているので、その時の衝撃でアイゼンを落としてしまったのかもしれない。下山にかかる時間は、予定よりも長く見積もる必要がありそうです。

 

不安を減らすには、準備が必要だけど、やってみないとわからないことも、たくさんある。

だからこそ、私はレッスンで会う飼い主さんたちに「まずやってみて下さい」を伝えたい。

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お散歩が下手です。

お手入れが苦手。

車酔いが心配…。

お隣さんに吠えてしまう。

「力づくで何でも解決してしまえ!」と乱暴なトレーニング方法を実施する飼い主さんは、減ってきています。一方で、できないことは「無理させないためにやらない…」と機会自体をなくしてしまうことも、愛犬の行動範囲をぐんと狭めてしまうことを知って下さい。

 

飼い主さんにもワンコにも、新しい「できた!」経験を提供できるトレーナーであるために、私は、毎日「失敗」と「うまくいった!」を交互に重ねながら生活しています。

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山頂では、雪山とは思えない程の暖かい陽気に、相棒犬は足を崩してお昼寝を始めました。私はそこでホットケーキを焼いて食べた後、ゆっくり下山しました。

途中、私が派手に転んだ場所の傍の木に、私が落としたアイゼンがひっかけてありました。




2025年3月13日

ゆっくり食事と。ゆっくり珈琲タイムと。

おはようございます!トレーナーの馬場です。いつもは、家庭犬の室内マナーやお散歩練習、お留守番課題に取り組む飼い主さんとお仕事しています。

私は朝一番で、お湯を沸かして珈琲を淹れる習慣があります。

今朝は少しだけ違うことを考えていました。「あっ、珈琲よりも白湯の方がいいかも…」と迷っていたら、沸かしたお湯が少し冷めました。

私は少し冷めたお湯で、やっぱり珈琲を淹れました。いつもと比べて苦みが少ない珈琲。目を覚ますために無理やり口に押し込んでいた珈琲の代わりに、今朝は5分だけコタツに座って珈琲を飲んでいます。相棒犬は、コタツの布団にもたれかかって寝息を立てています。

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飲み物や食べ物をどういう状況で口にするのかは、犬にすごく大事な生活要素です。

私は食に関して印象に残っている犬がいます。訓練所時代にお世話をしていたジャーマンシェパードの女の子です。ジュリアという名の小柄なシェパードは、1歳前後の育ちざかりのはずが食が細く、よくごはんを残していました。どうやって食べさせたらいいのかで、10代の頃の私や仲間たちは犬舎に行く度に頭を抱えていました。

ジュリアのいる犬舎に何度も足を運び「ちょっとずつでもいいから…」と食事の回数を増やしてみたり。外遊びで少し楽しそうな動きをするようになった頃からは手からなら食べるので「いっそ全部のごはんを手から食べてもいいから」と試してみたり。

私が担当だった時、ごはん量が増えたか…と結果をみると、あまり効果はなかったです。

今考えてみれば、環境を変えて、もう少しでもジュリアが落ち着いていられる場があれば、違っていただろうと冷静に思います。

訓練所の犬舎は、時として騒々しくなります。複数の犬がトレーニングを期待するパンティング(荒い呼吸)が聞こえたり、吠え声も重なれば大音量になります。

今なら「落ち着いて食事を楽しむ場」が犬舎でなければいけないとは、私は考えません。
人がいる場で食べなければいけない!
他の犬がいる場でも落ち着けるコでなければいけない!
トレーニングにフードを使わなければいけない!
今できないことをするためにもっともっとがんばらなければいけない!

そうしたプレッシャーがない場を作れたら、ジュリアはもっと「楽しく」ごはんを食べたに違いありません。ジュリアは防衛訓練には向いていないシェパードとして、一般家庭に引き取られた話をのちに先輩から聞きました。

私はその後、自分自身で訓練業を始め、訪問レッスンをするようになりました。
訓練業を生業にして、15年になります。家庭犬のトレーニングのためにお家にお伺いしていると

「お手入れ(足ふきやブラシ)で咬む」
「リードの着脱時に咬む」
「お散歩が苦手で引っ張ったり吠えたりする」
などの問題の前に、まず取り組みたいのが

「食が細くて体重が増えない…」
「食べてもすぐにお腹を壊す…」
「フードを入れても食べないので置きっぱなし…」など食に関する心配ごとです。

先月からレッスンを開始した5ヶ月のトイプードルの女の子。私が飼い主さんにまずお願いしたのは、ごはんに関する記録です。
朝ごはんの量。朝ごはんの食べ方。
夜ごはんの量。夜ごはんの食べ方。
おやつの内容。食べた場所。おやつの食べ方。

ドライフードは食べたり食べなかったりするので、トッピングするなら用意の段階で。食べなかったから美味しいものを追加するのは控えてもらいました。

さて、愛犬の食事記録を始める前に、飼い主さんに繰り返しお伝えしたことが1つあります。

それは「記録した内容(食べたか食べなかったか)に対して一切評価しないで下さいね」ということ。評価しないというのは、「いい」または「悪い」の判断をその場ではしないということ。

楽しく食べることを目標に記録をつけるのだから「食べなかった…」とその都度落ち込んでしまうと、記録すること自体が嫌になります。その場で評価することは、記録者の負担になってしまう。記録する時に、感情を持ち込まないことこそが大きなコツ。そうすることで、例えば1週間分のデータを集めることができます。

結果に対する評価は、あえて「記録を一旦締め切って」から行います。

「動作(状況を見て手を動かして書く)」と
「評価(データを見て、それについて考える)」を
切り離すことは、最初に馴れるまでは難しいですが、課題の対応策を選ぶ前に、一度やってみてほしいです。2つを切り離すいことで、新しい視点が見つけやすくなるため、犬の食事環境を改善するのに必ず役立ちます。

2025年2月13日

壊れたガスコンロとにらめっこ

 「直ったー!!!」

思わず大きな声を出した飼い主を、横で昼寝していた犬が見上げました。

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こんにちは。トレーナーの馬場です。

普段は愛犬のお散歩課題や、室内マナー、お留守番練習のお手伝いをしています。

先日、相棒犬を連れて家の近くの山に登り、山頂で食べるはずのカップうどんが食べられるかどうかの瀬戸際に立ちました。
他にも、非常食はカバンにたくさん詰めてあるので、困るわけではないけど、寒い日の熱々うどんを期待してもくもくと歩いてきた私は、ガスコンロの火が着かないことに困惑していました。

登山用のガスコンロとは、小さな鍋のお湯を簡単に沸かせる小型のコンロです。私のガスコンロは、着火部分の部品のねじが外れてしまい、小さなねじと、どうくっつくのか不明の部品が、携帯用袋の中に転がっていました。

私は、しばらく部品たちとにらめっこをして「無理だ…」「いやもしかすると…」とパズルに取り組みました。相棒犬は、山頂の芝生部分で寝転ぶと、ぽかぽかの日に目を細めてお昼寝を始める気配です。

冒頭に叫んだ通り、ガスコンロの部品は無事に元の位置に戻り、着火しました。自分で直そうとしていたのにも関わらず、私は直ってびっくりしていました。いつもよりも、カップうどんが美味しく感じたのは、言うまでもありません!

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さて、ガスコンロの修理と、愛犬のトレーニングはさすがに関連性はないだろうと思われたと思います。もちろん関係ありません。犬はガスコンロを使いません。

今日お話ししたいのは、犬のトレーニングには「強化子」と呼ばれる「行動を増やす」要素があり、それは2パターンあるということについてです。

1つ目は「ごほうび」と呼ばれるものの存在。
犬にとって「うれしいもの/楽しいこと」がある行動の後に出てくること。これを専門用語では「正の強化」と呼びます。

もう1つの方は、真逆の要素です。犬にとって「嫌なこと」が行動の後になくなることを指します。これを専門用語では「負の強化」と呼びます。

実は、学習者にとって素早く行動するのは「負の強化」であることさえあります。
山の上での私の行動も

「自分が持ってるガスコンロをまだ捨てたくない」
「食べられるはだった、うどんを食べずに山を降りたくない」
そんな気持ちから、慌てて修理していて、かなり集中して取り組んでいます。

負の強化の例、もういくつか挙げてみましょう。
今まで後回しにしていた歯医者への通院。昨日から急に奥歯が痛みだして、ずっとズキズキしている…。いますぐ診てもらいたいと即座に電話に手を伸ばす。

夜仕事に疲れ果てて、バタバタと夕飯の支度をする。手際よく野菜炒めを作って、お皿に盛りつけた。テーブルに着く前にささっとフライパンも洗ってしまおう。いつもならそんな失敗はしないのに、うっかり金属部分に触れてしまい、悲鳴を上げる。慌てて冷凍庫から氷を取り出し、ひりひりする人差し指の付け根と手のひらを氷水で冷やす。

2つの例は、もっと明らかな「痛み」や「不快感」があったため、それをなくすための行動を選択している場面です。

私たち人間は「負の強化」によって、選択した行動を幾度となく経験しています。

そのため、愛犬も嫌なことがあったら「正しい行動」を選択して「嫌なことを避けることができるはず」とつい思ってしまうのではないでしょうか。

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爪切りが嫌で咬む…(じっとしていたら、すぐに終わるのに)

リードを着ける時に咬む…(じっとしていたら、すぐに楽しいお散歩が始まるのに)

診察時に獣医さんにうーっと唸る(じっとしていたら、痒みに効くお薬処方してもらえるのに)
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犬が「嫌だ!!」と咬んだり唸ったりする状況に気づかない飼い主さんはいないです。
子犬の飼い主さんは
「まだ馴れていないからだ」
「少しずつ馴れたらいいんだ」
と、見守る時間もきっととっています。でも、この「まだできない」がいつまで続くのか…の不安は少しずつ大きくなってくる。


特にお手入れも診察も困ってないワンコを見たり、周りのワンコの話を聞くことで、なおさらそう感じるかもしれません。「うちのコだけが、以前よりも過剰に反応(実際に強く咬む)」と感じたら、飼い主さんが不安に感じるのは当然です。

ここで、1つ「負の強化」について再度考えていただきたいことが2つあります。

1つ目が、「嫌なこと」をなくすための行動が、能動的か受動的であるかの違いです。上記に挙げた「電話をかける」「冷水で冷やす」「ガスコンロの部品を組み立てる」は動作が伴う、言い換えると能動的です。一方で、犬の状況では、私たちがこうしてくれたらいいのに…と思う行動は「じっとする(動かない)」言い換えると受動的であることが依然として多いんです。

2つ目の違いは行動の後の結果を、人は知っているけれど、犬は知らなかったり、誤解している状況があるということです。

人の場合でももちろんすべてが動作が伴うなわけではありません。歯医者の例で言うなら、歯医者の予約をした後は、治療中じっとしていなければなりません。

人だって常に「正しい行動」の結果をしっているわけではありません。歯医者さんの治療の音や薬品の匂いがどんなに苦手でも、自分の歯の痛みを取り除く手段として知っている人なら治療を受けるでしょう。一方で、小学生の子供は、歯が痛くても、自分で歯医者に行くことはせず、親御さんが連れていくでしょう。

火傷の例にしても、生まれて初めて火傷したなら、冷やすのか、塗り薬が必要なのか、病院に行くのか、の行動で迷ったり、行動自体をすぐに選択できないかもしれません。
こちらは「じっとしている(ただ何もしない)」だと、逆に火傷の炎症がひどくなってしまう危険だってあります。

犬が「痛み」や「何が起こるかわからない不安」に向き合う時、大事なのは、犬が「すぐに行動する」ことでも、飼い主さんが「急いで(慌てて)行動する」ことでもないんです。

大事なのは、行動する前に1秒、考える余裕を犬が持てること、もしくは犬が落ち着くように飼い主さんが手伝うことなんです。

”飼い主さんが冷静に決断するための
「一時停止ボタン」を作るお手伝いをさせて下さい!”

今月からお伺いすることになったお家で、そんな説明を口にした時

私は少し前の登山での出来事と、最近通い出した歯医者のことを思い出していました。
私自身が普段「一時停止ボタン」を押し忘れて、バタバタと動いている時がある…
避けることもできた「痛い思い」を何度も繰り返している…

心の中で反省しつつ、再度前を向きました。
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山頂では、カップ麺を食べている飼い主の横で
相棒犬はもう一度目を細めると、お腹によく日が当たる位置に寝なおしました。

2025年1月16日

違和感は「知らないこと」に気づく通り道

 「お赤飯は、炊くよりも蒸して作らなきゃ美味しくできないのよね」

その日、私は相棒犬の散歩でよく行き会うご夫婦と一緒に歩いていました。

 


お祝い事のお赤飯の話を聞いていた時、私はなんの違和感なく聞いていました。その後「蒸す」という言葉に、改めて気づいたのは「お餅も同じなのよね」とその方が続けたから。

 

水を入れて、お鍋で強火、水が沸いたら弱火で「炊く」のがお米。

お赤飯は浸水するけれど、お水を切って、蒸し器で下からくる水蒸気で「蒸す」

白ご飯とお赤飯は作る過程が違うのです。

 

きっと知っている方にとっては、何でもないことで、違和感がなくて普通です。でも、私は知らなかったから「違和感がなかった」んです。

 

こんにちは。トレーナーの馬場です。

普段は、家庭犬のお散歩課題や室内マナー、お留守番練習のお手伝いをする仕事をしています。

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知らなかったら、違和感がない。

これは犬のボディランゲージについても、同じことが言えます。

 

黒目がちな目で飼い主をじっと犬が見つめる時、必ずしも犬が「嬉しい」わけではない。

あくびをしている犬が、必ずしも「眠い」わけではない。

 

犬が身体を掻く動作をする

足先をなめる

舌をちょっと出して口の周りを舐める

ベッドを掘るような動作をする

 

こうした動作は、その状況によっては「カーミングシグナル」、犬が自身を落ち着かせるために無意識にする動作であることがあります。

 

ヒトが緊張したときに髪の毛を触ったり、唇をなめたりするのと似ているかもしれません。ちなみに、先月のインフルエンザのワクチン接種の際に、私はそっぽを向いて目を細めていた記憶があります。

 

私自身の動作がカーミングシグナルかどうかはさておき、愛犬が不安解消の時の動作の話にもどりましょう。「不安解消のための」と捉えずに、「愛犬がよくする仕草」として思い浮かべるなら1つや2つはすぐに挙げられるのではないでしょうか?

 

それらは、「不安サイン」というくくりにしなければ、違和感のない風景なはずで、多くの場合は、特に注目する必要もないかもしれません。

私が取り上げたかったのは、注目する価値がある不安サインもあるからです。

 

例えば、人を見て前足が小躍りしながら小刻みにジャンプ。ヒトが1歩近づくと、跳びながら下がります。一見じゃれているような動作の子犬。この時、犬が伝えたい言葉は何でしょうか?

 

知らなければ気づかない小さなボディランゲージは、いくつもあって、私自身もトレーニング中に「犬たちが見せる言葉」を見誤ったり、見落としたりして「そういえば、さっき…」と後から気づくことがあります。それでも、毎日、小さな仕草を書き留めては、前回の訪問時との違いに目を配っていると、飼い主さんに伝えられることが年々増えてきています。

 

新しい年を迎えると、今年の目標なんてものを掲げてしまいますが、毎年思うことは同じ。もっと犬のボディランゲージを「飼い主さんと共有できる言葉」として見える化していきたいです。

 

耳の位置や動きはどうですか?

目の大きさは?

身体の動きは、どういう時に柔らかいですか?どういう時に硬いですか?

四肢は地面に対してどんな角度でしょう?

しっぽの揺れはゆっくりですか?早いですか?

 

あなたがそれに対してどんな仕草をした時、そのボディランゲージは継続しますか?

それともそのボディランゲージ以外の「動作」を愛犬は選択しますか?

2024年11月26日

ふと浮かぶ疑問は、犬のトレーニングに必須要素

こんにちは。トレーナーの馬場です。

犬のお散歩課題や室内での過ごし方、犬のお留守番課題のお手伝いをしています。

 

みなさんは「AIに聞いたら、答えてくれる質問」って言葉聞いたことありますか?

あまりいい意味では使われていないということを、私は最近まで知りませんでした…(汗)

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「どうして〇〇?」

 

「△△って何?」

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1つの物や事象について「なぜ」や「何?」の疑問形をくっつけるだけの簡単な質問は、ややもすれば子供っぽいと思われがちです。

 

私は会社員時代に「あなた、あまり考えないで質問してるでしょ?」と上司に諭されて、恥ずかしい思いをした経験が多々あります。今でも時々ぼーっと「それは何?」と聞いていて「またやってる(笑)」と長く付き合いのある友人が笑ってくれています。

 

さて、質問についてお話ししたいと思ったのは、パピークラスよりも個別レッスンの方が飼い主さんからはいろんな質問が出るからです。周りの目が多ければ多いほど、子供っぽいと思われるリスクを考えれば当然嫌な気持ちになります。

 

ですが犬のトレーニングに関してだけは、その時浮かんだシンプルな質問が一番大事です。

 

こんなこと聞いていいのかな?

こんなこと質問したら「自分で調べたらいいのに」と思われないかな?

 

そんな心配は無用です。なぜなら、シンプルな質問が浮かぶということこそ、大事だから。

 

「犬が嫌なことや怖いことって何だろう?」

「こんな時にこういう動作をしたけど、本当に怖かったからだろうか?」

 

当たり前と思っていることが、もしかしたら違うかもしれないと気づくことは、人がおおっと感心するような質問をするよりも何倍も大切です。子供っぽい質問を封じたら、疑問に思うこともやめて「当たり前」を更新しないことがあるからです。

 

1つ例を挙げたいです。

愛犬が自分を咬んだ。大きな怪我ではなく、多分もう起こらないと結論づける。

「怖かったんだな」と感じて、嫌なことをしないようにする対応をするとしましょう。でも「あなたが想像する犬が嫌なこと」と「犬が実際に嫌なこと」が違っていたら、同じ事故が起こり得ます。

 

また「怖い」時と「狩猟本能が刺激された」時の動作は見誤られることがあります。小さい子供や赤ちゃんと犬の事故、また素早く走る猫に対する犬の反応は「怖い」ではない点はなんとなくイメージつきますよね。でもたとえ、ゆっくり動くものであっても、特定の音や光、もしくは匂いなどと同時に提示された時には、犬の狩猟本能を刺激していることもあるんです。

 

どうか、犬の行動を見て思った些細な疑問は、口に出してみて下さい。

小さな「あれ、なんでだろう?」は、これからの愛犬との15年の生活との向き合い方や選択肢の幅広さにつながります。

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余談ですが、私の相棒犬がぐーんと体を伸ばしてひなたぼっこをしている時の姿は、猫のようで見ていてほっこりします。自宅で仕事をしている時は、カーテンを開け、日の光が室内に入るようにしていると、太陽の移動に合わせて相棒犬が移動するようで、気づくと違う場所で伸びています。

 

1つ問題があるとすれば、私のパソコンの画面が光を反射してしまい、パソコン作業が非常にしづらいこと。最近は相棒犬よりも早く起きて、まだ静かな早朝に事務作業を終えるようになりました。 

2024年11月19日

愛犬の名前と愛犬の問題行動

こんにちは。犬のトレーナーの馬場です。

普段は、家庭犬のお散歩課題、室内での過ごし方、留守番準備のお手伝いをしています。

 

本日は、子犬時期に一番大事なことは何かを書きたいと思います。

子犬時期に大事なことは、皆さんはなんだと思いますか?

 

トイレを教えること?

甘噛み対策?

ご近所さんと上手に挨拶すること?

 

私は、それらの「行動」を教えるよりもまず、愛犬が「名前」に対してどんな感情を持つか、名前を呼んでくれる飼い主さんの動きをどう捉えるかを一番大事にしたいとお伝えしています。

 

3ヶ月齢の子犬を迎え入れると、何から手をつけていいかわからなくなるほど、生活が忙しくなります。トイレを教えるまでは、掃除三昧の毎日。朝もいつもより早く起きて対策を練る方もいると思います。

 

散歩は楽しかろうと連れ出せば、リードに馴れていない子犬は踏ん張って動かない。

 

オモチャをばらばらに破壊。

オモチャじゃないものもばらばらに破壊。

お腹を壊して慌てて動物病院に駆け込めば、これからお世話になる先生に対してうーっと唸る…。

 

そんな日には、多分誰もが、犬の名前がなんだ!という気持ちになると思います。

ただ、名前がどうして大事なのか、ちょっとだけ私の休日の話にお付き合いください。

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河川敷を相棒犬と歩いていたら、バードウォッチングをしている女性を見かけました。

確かに鳥の声は散歩中にもよく耳にします。私が休みの日の散歩コースにここを選ぶのも、相棒犬がコジュケイを見つける時の仕草が見たいからです。

 

挨拶をしてすれ違うつもりでしたが、女性の方のあまりにも楽しそうな雰囲気に思わず質問が口をついていました。

 

「このあたり、珍しい鳥がいるんですか?」

「珍しい鳥ではないけど、今の時期はアオジ・ジョウビタキ…」

 

女性は、私が聞きなれない鳥の名をすらすらと並べます。肩には双眼鏡をかけています。

「この双眼鏡で、世界が違って見えるんですよ」と女性は熱心に続けました。

 

帰宅してから、かろうじて覚えていた「アオジ」を調べてみました。写真ではスズメに似ています…。もしかしたら、私がこれまでスズメだと思っていた鳥のどれかは「アオジ」だったのかもしれない。

 

写真をスクロールしながら、私は大学時代にスズメのヒナを保護したことを思い出しました。ウエストポーチに入れて、大学構内にまでヒナを持ち運んで給餌。授業中、ウエストポーチの中でヒナがぴぃぴぃと鳴くので、私は教室の端でそわそわしていたと記憶しています。

 

休み時間毎に練り餌を用意するのですが、毎度いい食べっぷりです。家に戻ると部屋の中を少しずつ飛ぶようになって、1ヶ月後ぐらいに飛び立っていきました。当時はヒナの世話で、つきっきりだったのですが、今まですっかり忘れていました。

 

名前って面白いとつくづく思うのは、こんな時です。その名前で何かを調べるきっかけになったり、何かを思い出したり、その時の感情も一緒に引き出すものだからです。あのヒナが「アオジ」だったか「スズメ」だったか、はたまたまったく別の鳥だったかは別として。

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愛犬の名前は、私が電話での相談を受ける時も、パピークラスの参加者にも最初にお聞きしています。飼い主さんは問題行動の相談だけしたいのかもしれない。でも、名前は、問題行動以上に大事なんです。

 

愛犬の名前をつけた由来は何でしょうか?

普段、愛犬の名前を呼ぶのは、拾い食いを叱る時ですか?

それとも、オモチャ遊びに誘う時ですか?

 

2024年8月27日

様々な生き物をみていて気付く「犬のトレーニング」のコツ

柚子の葉を食べて日に日に成長している不気味な色の芋虫を眺める朝。

初めて遭遇した時は、私が「ひぇっっ」と悲鳴あげて、相棒犬を驚かせたこの芋虫は、アゲハ蝶の幼虫です。正体が分かった後は、そのままその木に住まわせて、羽化するのを見てみたいと期待して観察していました。

 

ある朝、柚子の苗木の葉は一枚もない。棘だけの痛々しい姿になっていました。3匹いた幼虫はいません。蛹の姿もない。

 

「食い逃げだ!」

残念ながら、羽化する姿を見られませんでしたが、庭の芝生で寝転ぶ相棒犬の傍をアゲハ蝶がふわふわ飛ぶ様子は、今年はよく見る気がします。

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毎日の厳しい暑さで、屋外では犬のトレーニングに取り組むことが全くできません。

レッスンでは、室内での課題に置き換えていますが、もともとお散歩が好きなワンコたちの飼い主さんはもどかしい思いをされているとひしひしと感じます。

 

私もそのひとりです。相棒犬との山登りに全く行くことができない今年の夏は「椅子ヨガ」で体力づくりをして秋に備えています。椅子ヨガは、単にストレッチを椅子に座ってするだけですが、呼吸を丁寧に行えるので、この時期お奨めです。

 

椅子ヨガをしていて、相棒犬の動きを何気なく観察していると面白いことに気づきます。それは、犬も人間もそして虫も、同じ場所にいる時も、ちょっと違った「行動」を選択しているということ。

 

相棒犬は、マットで寝そべることが多いコです。
朝ごはんを期待してわくわくしている時は顔をぐいっと持ち上げて寝そべっていますが、椅子ヨガをする飼い主を眺めている時は横向きに寝転び、しばらくすると頭がマットからずり落ちます。

暑くなればマットから降りて、顔(といより耳の端っこしか乗ってない)だけマットに乗せて床に寝そべる。うん、我が家の相棒犬は寝相が悪いんです。…という話ではなく、対象物(マット)に対しての「犬の体が触れている箇所」が違うことに注目してほしいんです。

 

違う例で言えば、テラスドアに対して「飛びつく」行動の時、その犬の前肢はテラスドアにぶつかりますが、「外を眺める」行動であれば前肢はぶつかりません。外の物音を気にしている時なら、何かに飛びついていなくても、顔の向きは窓の外に向いていていますが、もちろん外を見ないで涼しい室内の風に目を細めている時間だってあるはずです。

 

私たちが、犬のトレーニングをする時、あまり意識していないと「目立つ行動」だけに注目しがちです。でも、そうではない時間も間違いなくある。トレーニングを始めるためには、愛犬をこっそり観察してみる時間が必要です。この時「こっそり」見てたつもりなのに、愛犬と目が合ってしまったら、さりげなく目線を外してみて下さいね。観察のコツは、愛犬の「その瞬間の行動」を妨げないことにあるからです。

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食い逃げしたアゲハ蝶が庭に戻ってきたのかどうかは、わかりません。ですが、棘しか残っていなかった柚子の苗木には、いつの間にか明るい黄緑の葉が増えました。そしてよく見ると、新芽に新しく白い3つの卵がありました。

2024年7月16日

失敗してもいいから…なんてキレイごと?

 「のびのび育てたい」

「このコがやりたいことを、できるだけさせてあげたい」

 

犬育てで一番大事な心構えは、きっとみんな知っています。

それが、なぜかうまくできない。犬自身だけでなく、飼い主さん自身がしんどい思いをしている状況を私は何度となく目にしてきました。

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「こうしなければいけない」

「早く教えなければいけない」

「正しいやり方でやらないと、恥ずかしい」

「周りの人の目が心配でうまくできない」

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私たちが「こうしなければいけない」を学んだのはいつでしょうか?

犬のトレーニングとは、全く関係のない話ですが、私は、大学時代「スピーチ」の授業が何より苦手でした。

「きちんと話さなければいけない」を抱えこんで毎回唸っていました。

 

台本を用意しても、棒読みになってしまう…

発音が悪くて聞きとってもらえない…

焦ると単語の順番までひっくり返る…

そもそも何の話をしようとしていたんだろうと頭がまっしろに…。

 

練習の場が足りないことは自覚していましたが、協力してくれる友人の前でさえ「棒読みの台本」を読むのが恥ずかしい。結果ひとりぶつぶつと、念仏を唱えるような練習だけが繰り返されました。

 

アメリカの短大での授業だったので、私は自分の「英語力(技術)」が周りのクラスメイトに追いついていかないと自分自身を責めていました。でも、私に足りなかったのは英語力よりもむしろ、伝えたいことがあれば伝えるという「意志」でした。

 

当時の私は、クラスメイトの前でしどろもどろのスピーチを披露する「失敗」を繰り返しました。ですが今になって思うのは、あの時の「失敗をする機会」があってよかった、です。

自身の下手なスピーチに赤面しながらも、私は「単位を落とすわけにはいかない」と授業を欠席することはありませんでした。そして、ふと気づいたのは、下手でも続けたことは、今の私の底力になっています。下手なりにクラスメイトと話しかけてみると、特に困ることなく会話することはできたことに驚いたことを今も覚えています。

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子犬を迎えて、飼い主さんが直面するのは

「犬がこんなことをするなんて(想像の上をだった…!)」と

「また失敗してしまった…!」です。          

 

飼い主さん自身、慌てて動くと、子犬も慌てるとわかっていても、失敗がいつまで続くかわからない不安は、飼い主さんを同じ行動に向かわせます。

 

床の匂いがついたら、きっと落ちない…。

同じところで失敗したら、いつまでたっても失敗してしまう…。

 

そんな心配から抜け出すためには、もう一度「トイレ環境」と「寝る環境」を見直すことから始めましょう。

「失敗してもなんとかなる」と実感できるには、甘噛み、吠え、トイレ…どんな子犬も一度は通る成長過程を知識としてもっておくだけでは、きっと不十分なんです。

先日お伺いした6ヶ月のパピヨンさんのママも、同じ不安を抱えていました。お伺いして私が一番驚いたのですが、飼い主さんはトイレ環境はほとんど自力で整えられていました。ですが、「失敗させまい」と柵がたくさんあるが故に、時として犬の動線を遮ってしまう状況が見受けられました。動線を塞がないように環境を再整備した後、しばらく見守ると、パピヨンさんは躊躇なくトイレに行きました。

 

初回のカウンセリングの翌日、ママさんからは「おしっこの失敗がゼロになりました!!」とビックリマークがいっぱいついたメールが届きました。翌週お伺いした時のママさんの笑顔からも、お家の掃除担当を担われるママさんにとって「トイレの失敗」が繰り返されることが、これまでいかにストレスだったかが伺えました。

 

環境整備がトイレにまつわる時もあれば、夜寝る場所、お留守番エリアの場合もあると思います。

ただ、その環境が「犬にとって」だけでなく「飼い主さんにとって」も不安にならない状態を作っていくことが、トレーナーの仕事だと実感したひと時でした。

 

機会を作る。

失敗していい場を作る。

 

失敗をなくすには、矛盾するようですが「失敗してもいい環境(失敗しても飼い主が焦らないでいい時間)」が通過点としてあること、知っておいてくださいね。

2024年6月25日

犬のお散歩中、止まってみよう

 「今週末に、水道工事のためにお家の前の道が通行止めになります」

私が玄関を開けると、申し訳なさそうに頭を下げながら話す男性の姿がありました。

我が家の向いの土地で、現在建築中のお家の工事に伴う水道工事です。

 

先月から始まった新築工事。工事が始まったはじめの1週間は、相棒犬が大きなトラックが停車する音に、そわそわして「ワン!(音がするよー)」と知らせにきていましたが、最近は工事の時間になると、定位置のクレートにのそのそと入ると、丸くなってお昼寝(朝寝?)を始めます。家の建築の全行程を見る機会はそうそうない!と最近の私は、工事を実は楽しみにしていました。

 

建築物の工事って、面白いです。土台のコンクリート部分の工程では、私は鉄筋らしい部品が次々に地面に設置されるのを眺めて「コンクリートだけではないんだ」と興味津々でした。次の週、コンクリートが固まり、職人さんたちが、コンクリートを流した型を取り除く様子を、相棒犬の散歩がてら、ちらりと見ました。変な表現ですが、巨大なお菓子作りをみているよう。

 

平らだった土台は、今や立体的なカタチを見せており、土台の周りは水道管を埋めるために掘られている様子です。当たり前ですが、職人さんたちは「今の作業はこれ」「次の作業はこれ」がはっきりわかっているので、作業に迷いがありません。

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ふと、先週お伺いしたお家で「お散歩中に止まってしまう犬」のことで相談でお伺いしたお家のことを思い出しました。「次の行動が決まっているから、次の動作を始められる」ということは、犬との生活にも少し当てはまるんです。

 

ご存じだと思いますが、犬は、私たち人間とは、異なる判断基準を持っています。その1つが「嗅覚」です。お散歩中に立ち止まる犬の様子をこっそり見ると、足は動いていないけれど、鼻が忙しくぴくぴくと動いていることに気づきます。

 

この「鼻」が次の動作の判断基準を探しているだけなら、リードを引っ張ってせかすより、傍で待ってあげた方が、犬は次の場所へと歩き出せます。この鼻の様子に、飼い主さんが気づかずに「次はこっち」「早く早く」と指示が飛んでくるような環境では、お散歩中の犬は気が休まりません。

 

今度は、飼い主さん側の気持ちを見てみましょう。昨日は職場から持ち帰った書類の整理で夜遅くまで仕事していたのに、朝のお散歩はママが担当。早朝、お仕事前にお散歩に連れ出す。子供の朝ごはんだって用意するので、朝はいつだってばたばたしている。そう、愛犬の匂い嗅ぎにずっと付き合っている時間はないの。

「すべての匂い嗅ぎは付き合ってられない」そう犬に教えたい。

 

飼い主さんだって0か100で決めているわけではなく、「ここは匂い嗅ぎしてOK」「ここはママのペースで歩く」とメリハリを考えているのです。ただ「早く進んでほしい」気持ちから、匂い嗅ぎを待つ時に、犬から離れて待っていたり、無意識にリードを引っ張りながら急かしていることはあるかもしれません。

 

先の「お散歩中に止まってしまう犬」の話に戻りましょう。
訪問レッスンでお伺いした時、私はママさんが「すでに知っている」ことを、改めてお伝えするか、迷いました。できていない部分は伝えたい、ですが「知っていることを指摘される」って、すごく嫌なことだと私は思うからです。ただ、「知識」と「実行」って小さなズレで大きな違いが生じることがある。だから、小さなコツを1つだけ、お伝えしました。

 

ママさんにお伝えしたのは、ママさんの立ち位置のことだけ。それだけで、立ち止まっていた犬の姿勢がよくなりました。そのコは立ち止まって空気中の匂いを嗅いで、まるで何もなかったかのように、すたすたと歩き出しました。周りに苦手な犬も、苦手な物音もしないのに「安全確認する(立ち止まって匂いを嗅ぐ)」のは、人目線にはちょっぴり不可思議ですが、犬目線では普通の行動の1つです。

 

犬について、知っている「知識」が多いほど「飼い主さん自身の小さな動作」は見落としがちになるのかもしれません。

 

私は、建築現場の監督さながら、全体を見る役目を少しだけ果たせたのかなと感じました。

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余談ですが、お散歩から戻ってから、飼い主さんは、お散歩中に会った人に「犬が嫌々歩いていて、可哀そうね」と言われて、落ち込んだ時の話をされました。犬が立ち止まっている様子をじーっと見ている男性からの一言でした。

犬がゆっくり歩いていたり
犬が立ち止まって鼻をひくひくさせていたり

これは、嫌々歩いているというより、ただそういう時間があるだけ。
リードを引っぱりっぱなしなら、飼い主さんが変えられる部分ですが、単に「そのまま」でいい時間だってある。

その瞬間にたまたま歩いてきた人がかけた一言が、言った本人は何気ない言葉でも、相手を傷付ける。私は「私も自分の犬の散歩のとき、嫌だなと感じたことありますよ」とお伝えしすると、ママさんは目を丸くして驚かれました。

 

犬の訪問レッスンを続けてきて思うのは、「知識」や「技術」だけで解決できることなんて、ほんとうは氷山の片隅にすぎないということ。大切なのは、犬の状況を見て慌てない心構えと、それから犬がいろんな経験を積む「機会を作る」ことだけ。

だから、安全に失敗できる場所を、たくさん作って下さい。いろんなことに興味を持って下さい。きっとそれは、愛犬にとっての「新しい楽しいこと」につながる糸口です。

2024年4月2日

工事現場は楽しいかうるさいか

最近、工事現場に遭遇するとワクワクする、犬のトレーナーの馬場です。

 

家の近くのコンビニが閉店し、ほどなくして店舗が解体されました。地面は平らにされ、さらに地盤を掘る作業をしています。ガソリンスタンドでもできるのかなぁ…と遠くからこっそり工事を眺めるのが非常に楽しい。自治会の駐車場の工事も先月あったばかりで、そこでは地面を平らにする工事を見ました。いろんな車が順番に作業をする様子は、いつまで見ていても飽きませんでした。

 

私自身は家のDIYをちびちびと進めていたのですが、3月に入って道具を使った補修に初めて取り組みました。手始めに直したのは、押し入れの床の張り替え。急ぎで直さなければ困る案件ではないけれど、古いベニヤ板はべこべこしています。相棒犬が押し入れの中で昼寝をしても大丈夫そうには見えますが、もしも床が抜けたら一大事。それでも「いつか直そう…いつか…」と後回してきました。

 

そんなある時ラジオで、家のDIYを楽しく話すパーソナリティの声を聴きました。話自体も面白かったのだけど「DIYの略は、どうなっても(D)いいから(I)やってみる(Y)」のフレーズが耳に残りました。そして、手始めに押し入れの床の破壊をしてみることにしました。

 

相棒犬には、作業する場所から程よく離れた安全な場所に移動してもらい、ベニヤ板をちびちびはがす。以前、工務店の大工さんに1カ所床の張り替えをお願いした時に、横で見せてもらったことがいろいろ役立ちました。

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・床は釘が打てる場所と打てない場所があること(根太と言います)

・ベニヤ板をはめるためには、柱の部分はカットする必要があること

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実は、床の張り替えはシンプルな作業です。

1. 古い床を撤去(釘なども除去!)

2. 新しい床材を床の土台に置けるカタチに切る

3. 新しい床材を置く

4. 釘打ち(今回はビスで留めました)

5. 木くずの掃除

以上。

 

大工さんの作業を横で見ているのと、実際にやってみるのは大違いです。

私は、ビスを工具(インパクトドライバーという道具)で留めるのがさぞかし大変だろうと思っていました。初めて使う道具だったこともあって、道具自体を壊さないかも心配だったし、変な使い方をしたら、床の土台を破壊しちゃうんじゃないかと危惧していました。

 

ですが、実際に大変だったのは、床材のカット。ちょっぴり切っては「まだ床材が柱にぶつかる…」とやり直し。2枚の板を用意するのに、2時間も四苦八苦しました。床材が所定の位置に収まったら、柱の周りには大きな隙間ができてしまいましたが、初の床張り替えとしては上々です!空いた隙間は、破材で隠して、いっちょあがりです。


相棒犬は、用意しておいたお昼寝マットで寝ています。

床撤去の時のどすどすといううるさい音は、子犬の頃なら大騒ぎしていた「刺激」です。少しずつ、いろんな音やいろんな動きを「なんでもないもの」として受け入れるようになった基盤は「ここ(マット)に戻る」という相棒犬にとっての居場所があるからです。

 

少し話がそれてしまいますが、家庭犬に馴れてほしい刺激(言い換えると吠えなどの問題行動につながりやすい刺激)は「音」単体で提示されることは少ないです。「音ぷらす飼い主の動き」がセットになって提示されることが多い。工事やDIY以外の例をあげるなら、「インターフォンの音に対応する飼い主さんの動き」に、慌ててしまう(吠える)ワンコは多いです。


私自身がレッスンでお伺いする時、インターフォンや来客時の過度な興奮(吠えや咬み)の課題がある時、最初は「音だけ」や「飼い主さんの動きだけ」での練習から取り組む提案をします。小さな刺激を単体で提示して、行動と結び付ける取り組みは、途方もなく長い道のりに感じるかもしれませんが、その1つ1つがつながると、必ず実践にも役立てられます。それらをどうつなげていくかの道すじだって1つだけではありません。


 例えば、私はクライアントさんに「おでかけレッスン」や「旅行準備」を取り入れた練習を提案することがあります。もちろん、最初から宿泊や野外のキャンプのような、難しいことには挑戦しません。ですが、飼い主さんと小さな経験を積んだワンコは、受け入れられることの幅が広がります。


最初は「旅行準備?」と首をかしげていた飼い主さんが、できるようになったことの報告や、新しくお友達になったコと撮った写真を送って頂くことが増えました。私自身、何がどう犬にとっての自信につながるのかは、まだまだ未知数だなぁとつくづく思うのです。


 きっと、私が工事現場の車を見てわくわくすることも、今は「犬のトレーニング」とはまったくつながらないけれど、どこかでつながるかもしれません。

2024年2月19日

美味しいものを食べてぐっすり寝ること

 「ピーマンのスープっておいしい…」

先日ピーマンは、丸ごと食べることができる野菜だと知り、ピーマンを種ごと刻んで煮込んだスープを作りました。一緒に入れた野菜は新玉ねぎと特売で安かった人参。少しのクミンと塩コショウ、それからカレー粉を放り込みます。

以前はヘタと一緒に種を取り除いて「空っぽの野菜」として使っていたピーマン。ある時、丸ごと焼いて、お浸しにすると美味しいと教えてもらいました。ほんの少し油をひいたフライパンでゆっくり焼いたピーマン。表面がちょっぴり焦げて、くたっとなったら醤油を少し。甘みがあって、中の種も何の違和感もなく食べられます。今まで捨てていた種、もったいないことをしたなぁと思ってしまう美味しさです。

焼いたピーマンとは違い、煮込んだピーマンだと種から少し辛みが出るのか、カレー風味のスープによいアクセントになります。休みの日はカレーの香りが漂うと、私はなんとなく落ち着きます。

「いい匂い…」と思わず鼻をひくひくさせたら、テーブル横の長座布団を枕にして寝ていた相棒犬が寝返りをうちました。

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犬のトレーニングの一番の秘訣は何かと聞かれたら

おいしいものを食べて
たくさん歩いて
ぐっすり寝ること

と私は答えると思う。

もちろん、それだけだったら、トレーナーの仕事は必要なくなっちゃうだろうけれど
ぐっすり寝るコはその場で安心できているわけだし
ごはんをしっかり食べることも、極度に不安な場所ではできない行動です。

犬と暮らす時、何はなくても、その2つの点だけでも、意識することは大切だと思います。

こんなことを考えたのには、少しきっかけがあります。先日お伺いしたトイプードルの飼い主さんは、愛犬の食が細いことに頭を悩ませていました。

「食が細い」ワンコの特徴には
実は「食べ物がものすごく好き」という一見矛盾する状況が時々見られます。

食べ物が好きなので、飼い主さんは、食べ物を使って熱心にトレーニングに取り組むことが多い。特にトイプードルは「子犬のうちにお手入れ練習を完璧に!」と焦る飼い主さんもおられるのではと思います。

ただ、食べ物が好きなワンコは、時としてがんばり過ぎてしまうことがあります。
言い換えると、食べ物はほしいけど、練習は楽しくない…。そんな状況に陥っている子犬と飼い主さんのペアは、決して少なくないと思うのです。

今現在、お手入れ練習をがんばりっている子犬の飼い主さんには「やらなければいけないことリスト」をくしゃっと丸めてゴミ箱に入れ、まず子犬の様子を見る時間をとって下さい。

例えば、お家のワンコにこんな様子はありませんか?

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・ごほうびのおやつを食べるときにガツガツ歯が手に当たる

・食べ終わった後に、そっぽを向いてその場を離れる

・ごほうびのおやつをもらう時に、普段よりも目がぱっちり(目を大きく開いてる)

・練習を始める準備をすると、鼻鳴きが目立つようになった

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一見すると、練習に意欲的に見えることもあるこれらの「反応」は、もしかすると子犬のSOSサインかもしれません。本来ごはんやおやつは、楽しく食べることが先で、練習はその次に出てくるもの。

忙しい私たちは、お仕事が休みの日にすべての課題を片付けなければいけない。時間は待ってくれないからと。
でも、子犬との生活は、実は15年や20年も続くものなんです。10日以内にお手入れ練習を完璧にだなんて考えは、今すぐに捨てて大丈夫です。私たちが、子犬に伝えたいのは「あなたの家は安全な場所だよ」ということ。

お手入れが今できなくても、美味しいごはんが食べられて、のんびり寝ていたら飼い主さんが横でほっこりする。そんな場所をまず作りましょう。そこには、まず「見守る時間」が必要。そして個人的な意見ですが「見守る時間」には、煮込み料理と相性がよいですよ。

2024年1月1日

新しい年と新しい抱負

新年あけましておめでとうございます!

毎年年末年始は、ドタバタドタバタ…が定番だったトレーナー馬場と相棒犬ですが
今年の新年は、お正月飾りを用意しました。

益子町で訪れた雑貨屋の店主さんが「花餅」というお正月飾りを作っていて、作っている店主さんがあまりにも楽しそうで、思わず「作ってみよう!」と取り掛かりました。調べてみると、江戸時代からある風習で、五穀豊穣や商売繁盛を願う飾りでもあるそうです。

花餅のことを書きながら、ふと今年の抱負を決めました。
「やってみよう!」は難しいことでなく、傍にある簡単にできることだから。
犬のトレーニングも、難しいことを頑張るのではなく、簡単にできることに目を向けることから始めましょう。

情報社会の今、子犬を迎え入れた飼い主さんは熱心に勉強されている方が多く
「社会化を頑張ろう」
「お手入れ練習に取り組もう」
「犬友を作らなくては」
「災害対策もしていかなければ」

とあれもこれも頑張りすぎていることがあります。

今やらなくても大丈夫なことと、今やらなければいけないことの線引きは、難しい。ただ、1つだけはっきり言えるのは、周りのコや、以前一緒に暮らしていたコと比べる必要は、決してないということ。

コタツに潜って、頂いたクリスマスカードと年賀状を抱えて読む。3年経って、10年経っていつのまにかできるようになっていることってあるんだなぁと感じました。パピーの時だけお会いした飼い主さんからの連絡を受け取った時、小さな積み重ねの大事さを改めて感じました。

私の今年の目標は
飼い主さんが「頑張らなくてもできること」に目を向けるお手伝いをしていくことです!

うちの相棒犬も、まだまだ伸びしろだらけです!


2023年11月2日

犬が「嫌なこと」に目を向けた上でトレーニングを考える

 突然ですが「柔軟性」の言葉のイメージってどんなものですか?

前屈(股関節)
開脚(股関節)
正座(膝関節)

など体の柔軟性がまず浮かびますよね。

柔軟性がなく、腰痛肩こり膝痛にも最近悩んでいるトレーナー馬場としては、緊急に取り組まなければならない課題の1つです。でも、今回の話題は「考え方の柔軟性」についてです。

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「トレーナーの仕事を続けてきてよかった…」とふと口にしていることが増えました。

最近の話を挙げるなら
抱っこが苦手なパピヨンさんの飼い主さんが
「そっか自分から膝に乗る時は、横で寝そべることができるよね」と口にされた時


リードがあると動きがぎこちなかったジャックラッセルテリアのワンコが
翌月の訪問レッスンでは、リードつけたままオモチャを追いかけ、リズミカルにパパの足元に走りこんだ時

どちらも「宿題」として私が提案したものではなく
飼い主さん自身が解決方法を見つけだしたことです。

以前は「犬のしつけはこうあらねばならない」という主流の考え方があったせいか
何か苦手なことに取り組む際に
「犬が楽しい課題」に落とし込むという考え方が一般的ではありませんでした。そのためトレーナーが提案してから、飼い主さんが動くということが多かったように思います。

最近の飼い主さんは、自主的に動かれる方が本当に多い。
自主的に動いて失敗する場があっても、リカバリー(回復)できる柔軟性があるからです。

考え方の柔軟性をつけるには、いろんな方法があるのですが、1つご提案したいことがあります。それは「お家の犬が苦手なことを言葉にしてみる」です。

苦手を口にするのは「めちゃくちゃ難しい行動」です。
苦手なことを口にすると
例えそれがどんなに親しい相手であっても

「えっ?このコはそんなことが苦手なの?」と思われたらどうしよう…
「可哀そう」と思われるのは、嫌だなぁ…

などいろんな不安が湧き出てきます。
私自身、今でもヒトに話すとさらに嫌な気持ちになるから話づらい「苦手」とがあります。

そもそも初対面のヒトと話す時、私は今でもかなり緊張しますし、相棒犬の苦手を説明しても、わかってもらえなくてやきもきすることがあります。でも、何度か会う人は、協力してくれることが多いです。

また、周りの協力が得られる得られないを別にして
苦手なことを口にだすことで
「これは苦手だな。でも、この形ならできるかもしれない」
と発想の転換が図れることもあります。

さて、苦手を口に出した後はどうするか?

私は、最初のレッスン訪問の時には、犬が嫌な刺激(興奮が強い刺激)が起こる状況を、現状取り除けるなら、まず一旦それを取り除いて下さいとお伝えすることが多いです。ただ、それだけじゃ、もちろん問題は解決しない。

次のステップが必要です。それが「犬がわかりやすい行動パターン」を作っていくこと。
マットに乗る。オスワリしてその場で止まるなどはその一例です。

最後のステップが「犬が嫌じゃない行動パターン」を作っていくこと。
この部分が、実は一番難しくて、ご家庭で取り組む時につまずき易いのかもしれません。


昨今「ほめる(楽しい)トレーニング」という言葉が多く見聞きされる中
「犬が嫌じゃない」状況に注目するのは、違和感を感じるかもしれません。ですが、このステップは大切です。

犬が「嬉しい行動を繰り返す」は分かりやすいのですが
犬は「嫌な状況がなくなる行動も繰り返す」ことにも目を向けてほしいんです。

ご家族でも、トレーナーでも、遠慮なく話せる相手を作って、ひとりで抱え込まないこともトレーニングの「こうしなきゃいけない」から抜け出す近道です。ぜひ周りの人を巻き込んだイヌ育てをしていって下さいね。

2023年7月18日

夏のお知らせ

 

「わたくし7月8月は、おやすみします!」





馬場:「あら?勝手に何やってるの?」

相棒犬:「ねるよってお知らせなの」


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失礼いたしました。相棒犬は、暑い時期は休業中ですが、トレーナー馬場は7月8月通常通り営業しております。

 

さて、今年の夏は去年にも増して暑い日が続いています。

38℃って、お風呂と温度変わらないじゃないか…と思いながら、夜疲れて帰宅すると、ぬるめの湯舟に浸かるとほーっと落ち着きます。

 

暑い時期、みなさんどうやって乗り気っていますか?

 打ち水で涼しくなる?

美味しいかき氷を食べる?

BBQでスタミナ回復?

避暑地へ逃げる?

私は「夏のない国に行きたい…」と日に15回は口にしています。

 

犬にとっても辛い時期。お散歩も短くせざるを得ません。さてそこでご提案です。

この猛暑の機会に、「ノーズワーク」に挑戦してみませんか?

犬が得意な「匂いを嗅ぐ」「物を見つけ出す」行動を存分に生かす活動です。

前期後期と分けて提供しています。

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前期の内容:

ノーズワークの準備と片付けと注意点

ノーズワーク作業の目的の確認

レベルアップの手順①(箱の置き方)

レベルアップの手順②(箱の種類を変える)

ノーズワーク中の犬のボディランゲージ

ノーズワーク作業の開始の合図と、終了の合図

番外編:屋外での作業の準備

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 後期の内容:

食べ物ではない「特定の匂い」への意識づけ

「匂い」の準備と片付けと注意点

レベルアップの手順

「匂い」を見つけた時の犬のボディランゲージ

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興味を持った方、お問合せ下さいね。

2023年6月3日

専門用語に馴れてみよう3(負の強化)

先月、私と相棒犬は久しぶりに山登りに行きました。

切り株の傍で休憩していると、ふたり連れの登山者が相棒犬に気づき、こちらに笑顔を向けました。

 

「わんちゃんに挨拶してもいいですか?」

「うちの犬は怖がりなので、私の横にしゃがんでもらえると助かります!」

 

以前の私は伝えたい言葉がとっさに出てこなくて、手を伸ばす人に相棒犬が後ずさり、それから吠え、私が赤面するという定番サイクルをたどっていました。その時のことを思い出しながら、私は相手の人と目を合わせました。

 

相棒犬は、声をかけてくれた人の手の匂いを嗅ぎ、その手に、ほんの少し肩のあたりから体重を預けました。

 

木のベンチに腰を下ろして、お奨めの山や、テントのことや、調理器具の話をするうちに、相棒犬は私横にいた、もうひとりの登山者の足元で寝転びました。

 

寝転ぶ相棒犬に、なんだか嬉しそうな様子の今日初めて会った人。ほんの短い時間の共有ですが、彼らの八ヶ岳のキャンプ泊の話には、私は自分が身を乗り出して話を聞いているのに気づきました。目を向けると相棒犬は目を細めたままでした。

 

私と相棒犬が去り際に、その登山者のひとりが私に言ったのは、意外な言葉でした。

「実は、私は犬にあまりなつかれることがないんです。このコが横で寝そべってくれてちょっとびっくりしました」と。

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犬は嫌な刺激がある時、その刺激を遠ざけるために「吠える」や「歯を当てる」などの行動を試すことがあります。この行動が「吠える」だった場合、「吠える」ことで嫌な刺激を遠ざけることができたなら、「吠える」行動は強化されるので、同じ行動(吠える・咬む)などの行動を選択します。(負の強化と呼ばれます)

 

今回目を向けたいのは、犬が「嫌だ」と言ったならば

「何が嫌だったんだろう」という部分です。

その「嫌なこと」がない場合、犬はおそらくは別の行動を選択する。

 

同じことは、犬と仲良くなるのが苦手な人にも言えるかもしれません。

「犬の傍に寄ったら吠えられた」などの状況が続いたなら、次に犬に会った時に、どういう接し方が正しいかわからなくて戸惑うでしょう。犬の次の動きが怖くて緊張するなら、無意識に犬を「じっと見る」かもしれません。犬をじっと見たことで「犬がいて緊張した」状況がなくなる経験(犬が吠えて、飼い主が犬を連れて離れていく)が無意識のうちに負の強化(嫌な状況が、犬をみたらなくなった)になっていたのかもしれません。

犬と仲良くなりたいと思っていれば「犬が離れてほっとした」という表現には、首を傾げるかたもいると思います。ただ、犬の次の動きが気になって「目を離せない(じっと見てしまう)」という緊張感はあるのではないでしょうか。

 

負の強化は、無意識の行動にも作用します。

「無自覚の行動(見る)」に対して、「無意識の嫌な気持ち(緊張した)がなくなる」状況が伴う。

 

【負の強化】とは生き物は「嫌な刺激」や「緊張を伴う刺激」を減らすことができた行動は、再度選択するいうこと。

 

犬にとっての【負の強化】を逆手に取りたいのならば
犬が「嫌だー!!大変だー!!」と大騒ぎをしなくても「今そこにある嫌な刺激」がなくなる経験が必要です。

言い換えると「嫌な刺激を取り除こう」ですが
取り除くタイミングが
「嫌だー!」と叫んでからなのか
「嫌だー!」のちょっと手前なのか
は大きな違いがあることも付け加えておきます。

犬のしつけを

「ほめる(嬉しいものを渡す)」や

「叱る(嫌な刺激を提示する)」

など「物事を足す」をイメージされる方が多いのですが、本当は「物事を引く」部分こそ大事な場面にも目を向けてみて下さい。

 

犬の「緊張(嫌)!!」に目を向けるのは、「嫌で終えない」ための通過点です。

2023年1月3日

まずは、1個だけ

年末にやることがいっぱいある。

12月に毎度頭を抱えるのが「小さな雑用」の山。私は「ゴム手袋を買う」ことができないまま2週間がたった時点で、自分が例年の雑用に埋もれる地獄に突入したことを感じていました。

先週思ったんです。
「ゴム手袋買うなんて、レジが混んでいても5分かからないよね」と。

そう思いながら、やっと取れた1日休みにやりたいことを、順番に紙に書き出していく。
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・ゴム手袋を買う(手荒れをこれ以上ひどくしない)
・お米農家さんに電話(来週末には、お米が切れる)
・愛犬のフードの注文(年末は配達が遅れるかも)
・タイヤを車に積む(11時にタイヤ交換の予約をしてる)
・トレーニング関連の積読本(今度受ける研修のために、疑問点まとめておきたい)
・動画編集(ノーズワークの動画編集、滞ってる。お正月前に終わらせたい)
・姪っ子の誕生日プレゼント(姪っ子の誕生日が近づいてきた)
・リビングの床マットを洗う(本格的な大掃除の前に全部洗って干したい)
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最後の3つはある程度は時間がかかるだろうとは思いつつも、休みが1日あれば、上記のやることリストが全部終わるかなと思っていました。ところが終わらない。このToDoリストを書いたお休みの日には、タイヤ交換以外は何1つとして手付かずのまま1日が終わってしまいました。

5分で終わる作業なのに、ゴム手袋がどうして買えないの…?


雑用は、小さいから簡単に終わるわけではないなぁ。
雑用の怖い部分は、他との「関連付け」が容易で、気が付かないうちに「莫大な作業」になってしまうことだと思いました。そして、作業量(作業時間)だけでなく、作業の範囲の大きさは、一気にヒトのやるきを削いでしまう。

複数まとめてやった方が、効率がいいからと、私は他のことを一緒にやろうと思って結果何も手付かずのままになっていました。

例えばこんな感じ。
年末の買い出しなら、ゴム手袋買うついでに、お餅と、お雑煮の野菜、日用品も買おう!
車屋さんに行くついでに、洗車もしようかな。
ドッグフードの支払いと一緒に、本の注文も一緒にしたら、支払いが一度にできる。
ノーズワーク動画よりも、整理できていない写真のことが気になってきた。

1つ1つのことは、あまり時間のかからないものが多い。
莫大な時間をうっかり投入しがちな写真の整理だって、1件あたりにかかる時間は5分も必要ない。

だけど…上記の4つを上から順に一度読み上げて、再度一番上のリストに目線を向けた時、私はめまいがしました。

「こんなの…絶対終わらない」と。

雑用も、全部合わせたら莫大な時間が必要だ。
ならば1個だけやるのは、決して「間違っていない」のだ。

そういうわけで、2023年のトレーナー馬場の新年の宣言はこれです。

「お休みの日は1つで十分」

ゴム手袋が欲しかったら、ゴム手袋だけを買いにスーパーに行ってくる日があってもいい。

1つだけ片付けると決めると、少し肩の荷が下ります。
ぽかぽか日当たりのよい場所でお昼寝する相棒犬の横で、私は炭火を起こして、焼き鳥を焼き、いいお正月休みを頂きました。

2022年10月31日

一番やらなきゃいけないことと、簡単にできること

「今一番やらなきゃいけないことは何ですか?」

もしそう言われたなら、私にとっても災害対策はやっぱりToDoリストの一番端っこに追いやられそうな気がします。でも、時々思い返して、「今少し時間がある」でできる部分にだけでも、取り組んでおきたい。今日はその思いを書いてみようと思います。

先日、311で被災した地域で勤務する獣医さんの講義を受けました。

震災時のライフラインの復旧は
電気は5日
断水は2週間
ガスは1か月

に及んだそうです。

その獣医さんは「水」と「ペットフード」をまず第一に挙げました。水は、自宅で水を保管することだけでなく、給水所に取りに行くことを踏まえ、「貯水タンク」と「リアカー」も必要な場合がある点をお話されていました。話を聞きながら、私は「車で運ぶ状況ではない…」という点に思い当たっていなかった自分を恥ずかしくなりました。

他にも、水が使えないことによるトイレの問題。ペットの排泄の問題ももちろんですが、ヒトの排泄時もペットシーツの備蓄は役立つそうです。

そして、私自身よく飼い主さんにお伝えしている「犬の身元表示」。首輪と迷子札の着用、マイクロチップ装着など、必ず犬の身元が分かるようにしておくことは、災害時に限らず、大事な家族の身を守るために大切なことです。また、スマホやパソコン内には愛犬の写真はあると思うのですが、それを紙ベースに印刷しておいた方が安心である点もお話されていました。

災害時のための備蓄、どのご家庭でもある程度していると思います。でも、実際に被災された方の話を改めて聞くと、備蓄しているつもりの物や、簡単に用意できるものこそ、用意できていなかった現状に気づきます。

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ドライフードの予備
水のタンク(空)
水のタンクを運ぶリアカー
新聞紙(古新聞、あると思っていたのですが、切らしてました…)
愛犬の写真(以前用意していたものから、印刷しなおそうかなと思っています)
ペットシーツ予備(もう少し買い足してもよいかも…)
迷子札(こちらは、相棒犬が装着済)
クレート
ガムテープ(用意済)
懐中電灯と電池(用意済)
予備のリードと首輪(用意済)
予備の薬(用意済)

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まずは、現状の見直しと、簡単にできることから。
これは、犬の吠えや噛みなどのリハビリ時にも言えることです。難しい課題からより、まず一番簡単にできること。私は、古新聞の調達を今週中にしてきます!


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【参考資料】

災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2506/ippan.pdf
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2022年9月8日

あなたの犬が見ているものは?

これまでに「犬の気持ちになって考えてみる」なんて言葉をヒトに言われたり、何か本などで目にしたことがある方はいらっしゃいますか?

 

「犬が考えていることは何か」

分かったらうれしいけど、私たち人間には犬が考えていることを100%読み解く能力はありません。

手がかりはいろいろあるけれど、「考えていること」はなんとなくしかわからない。一方で「犬が見ているもの」はけっこうわかります。

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 先日、相棒犬が庭の端っこで寝そべって、一カ所をじーっと見つめていました。

アサガオに水やりをして、戻ってみても相棒犬は同じ場にいます。いったい何を見ているのかと、私は傍にしゃがんでみました。お隣さんとうちの庭の間にある石壁に、大きなカマキリが釜をもたげてたたずんでいました。相棒犬は、その不思議な生き物をじっと見つめ、カマキリの方は身の危険を感じて動けない状況。カマキリには気の毒ですが、私は思わず「楽しそうね?」と相棒犬に声をかけてしまいました。


カマキリは、私が立っていた時には視界には入りませんでした。多分、壁の色と同化していて見えなかった。私は、しゃがんだことで見えた世界は「相棒犬がいつも見てる世界なんだ」とちょっと楽しくなりました。いつもなら水やりやったら、次は洗濯、そうじき、それから書き終わっていないレッスンレポートに早くとりかからないと!とせかせか動き回る私は、その日は芝生に腰を下ろしました。目線の高さが変わると、思っているよりも「見えているもの」が変わることに気づきます。

 

「あれっ地面を這っているアサガオまで、蕾をつけてる。明日咲きそう」

「庭の柵、ここ壊れてるや…」

「なんか、この草結び目がある…あれ…虫の巣かも」

見えていない世界というと大げさですが、犬目線の世界って、ヒトが見ている世界といろいろ違うんだろうなぁと感じる。

 

他のワンコさんの例も挙げてみましょう。

どんな球でもどんとこい!の【ピッチャー精神の高いポメラニアン】さん。

ボールを投げてほしい時は、パパの顔をじっと見ます。誰を見れば、遊んでもらえるのかをきちんと選んでいるのはおそらく間違いありません。ですがパパがボールを持ち上げた時、パパが立っている時とパパがしゃがんでいる時だと、このポメさんの動きが違います。

大柄なパパがボールを拾って動く動作は、しゃんでいる時と、立ち上がっている時とではもしかすると違うのかもしれないし、それとは異なる、何かワンコさん目線での違いがあるのかもしれません。どちらがいい悪いではなく、「異なる図なんだ」という点だけは、パパさんも気づいています。

 

場面は変わって、【暑がりのシェパードさん】の夕方のお散歩後の図。

気温はもう25度だから…とママさんがクーラーを消すと、ワンコさんはクーラーの下に行きじーっとクーラーを見つめます。クーラーとママを交互に見つめ、ママがリモコンを手にするまで粘るそうです。

「夜になってもクーラー消せなくて困っちゃうのよね」と口にしながらも、愛犬が見ているものに気づいたことが誇らしい様子で話すママさんと会話していると、私はなんだかほっこりします。

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私の相棒犬は、カマキリから離れて、私の横に寝そべると、後ろ足を投げだしぐーんと伸びをしました。ヨガの先生もびっくりの柔軟性です。

私たちが離れてほどなく、カマキリはお隣のお庭に避難したようで、ふと目をやると、もうそこには何もいませんでした。